PiPi's World 投稿小説

戦争難民専用孤児学園
官能リレー小説 - 戦争

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

戦争難民専用孤児学園 1

    ー人の世は新たな要素を加え同じ過ちを繰り返す種である。ー


どの国の哲学者が放った言葉通りに人は争いを止められない、それが生存本能に基いているのなら結果が勝利であるなら民は納得する。そして敗者は生き地獄を見る、それが幼い子であってもだ……20XX年世界は再び支配と服従を決する戦争を開始した。我が国日本共和連邦国は“支配者”を得て同盟国である“台湾共和国”と“ASEAN加盟国”と共に誤った民主主義により民を導いた敗戦国“共産主義及び社会主義国の旧首脳陣”を裁いた。その国の民の怒りは首脳陣と協力者に対する怒りが収まる事は無く……主にC国共産党上級党員だった肉親を持つ孤児らは我が国が人権上保護に乗り出した、これも同盟国のアメリカとEU加盟国の忖度であるが仕方ない。華僑や在日も祖国同胞を見捨てる程冷酷ではない、まっ居場所と役割を与えてやればよいのだ。


戦争難民でも孤児の扱いには悩んだが日本共和連邦国は地方にある過疎地にある教育施設を活用して全寮制学園を創設。
人道上の処置だがこれには華僑や在日特定半島人社会らの意向もある、彼らは日本と言う国に信頼を寄せているが日本人の多くには偏見や憎悪の視線を向けられるのも実情、日本共和国連邦国も移民政策にしくじった欧米を見て来ただけに対応の速さ……祖国の教育制度は先の戦争を見れば明らかに欠陥揃いなのだ。日本を初め海外に渡れた孤児は幸運だ、祖国に残された孤児の多くがチャイルドポルノにされ非常な最期を迎える……まあ日本でも同じだが酷くはさせない、“性教育”と言う建前で。



「第77特定孤児学園かぁ……まあいい所ですよ」
運転席に座るトラックドライバーの言葉に長 宗介は怪訝な顔をする、大学受験に失敗した彼は半ばヤケになって兵役義務をする事にした。そんな時に隣国への平和維持と言う名目の“対テロ掃討作戦”に後方支援として従事していた時に基地に襲撃を受け宗介らを初めとして後方支援担当士官らが応戦、宗介の働きにより敵兵力指揮官を射殺に成功する。これがテロ犯としてお尋ね者にされていた一人だったので准尉に昇進、同時に多目的用途公務員として拝命された。
「いい所とは?」
「問題が起きてない所ですよ、最寄りの漁村も難民らが入植した“復興自治体”ですから……准尉、ベットの上での格闘戦は心得てますかな?」
「ああ……派遣の際に散々やったよ、配慮により性病すらない」
「それはなにより……みえてきましたよ」
車窓からでも見える木々に囲まれた洋館の様な建物が見えた。
恐らく学園法人が手放した物件だろう、外観からして異様な程に立派な校舎だ……。
「軍曹、ありがとうな」
「イエイエ、社長から相乗りして情報提供を命じられたので……村長も直ぐに見えますよ」
完全にコンテナ化された補給品を下し、コンテナに積まれた商品を積み込む。この様な難民は゛棄民”と呼ばれており地方の過疎地域に棲む……大都市圏なら犯罪に利用されるので自然と選択した結果だ。
「アナタサマが長准尉ですか?」
「はい」
「この村の村長を務める……」
名刺を交換した長は尊重を見て思う、彼はどんな地獄を見たのだろうか?

SNSでこの小説を紹介

戦争の他のリレー小説

こちらから小説を探す