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女軍曹と新兵
官能リレー小説 - 戦争

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女軍曹と新兵 1

いつかの時代、どこかの戦場…。

「この大馬鹿者がぁ!!恐れ多くも国王陛下からお預かりした銃をサビさせるとは何事かぁ!?」
バキィッ
「うぐぅ…!?も…申し訳ありません、軍曹殿ぉ…」
軍曹が二等兵をシバいている。いつの時代どこの国でも見られる光景だ。
二等兵はまだ顔に幼さを残した青年。いかにも新兵といった感じがする。これも良くある光景。
だが軍曹が歳の頃25〜30くらいの女だった。これはあまり無い。長い頭髪をポニーテールにまとめ、軍人にしておくには勿体無いくらいの整った顔立ち、おまけに官給品の野暮ったい軍服がはちきれそうな巨乳巨尻のナイスバディ。
軍服姿の美女にシバかれる…というのは特定の男達にとってはご褒美かも知れないが、あいにくこの二等兵はM属性ではなかった。

「チクショウ、鬼軍曹め…思いっきりブン殴りやがって…いつか必ずギャフンと言わせてやるからな」
やっと解放された青年は兵舎に戻る道すがら毒づくが、その“いつか”が永久に来ない事を彼自身が一番良く知っていた。

しかし事態は予想外の方向へと向かう。
それから間もなく、彼らの国と隣国との間に戦争が勃発し、彼らの部隊も前線へと派遣されたのだった。

そして開戦から約半年…
あの青年も実戦を経験して軍人らしい顔付きになっていた。
しかし女軍曹のシゴキが無くなるという事は無く、恨みは募るばかりであった。
そんなある日、基地周辺の森を巡回警備していた青年は茂みの中で突っ立っている女軍曹を見つけた。
「軍曹殿…そんな所で一体何をしてらっしゃるんです?」
「おぉ!に…二等兵!ちょうど良い所に来てくれた!」
女軍曹は珍しく焦った表情で彼に言った。
「実はな…地雷を踏んでしまったようなんだ。足を上げたら爆発する。動けなくて困っていた所だったんだが、お前が来てくれて助かった…お前、地雷を解除しろ」
「マ…マジっすか!?」
「大丈夫だ。私の言う通りに分解していって最後に信管を抜けば良い。それで爆発しない」
「……」
青年は少し考えて、そして言った。
「嫌です」
「な…何だとぉ!!?」
女軍曹「き、貴様!!上官の私が死んでもいいというのか!!」
青年「いえ、そうじゃなくて、自分、不器用ですから繊細な作業は苦手なんです。」(ん?まてよ。これはチャンスかも。)
青年は、また、少し考えたあと、とんでもないことを思いついた。
青年(でも、もう少しもったいつけてから。)
「うぅ〜ん…どうしよっかなぁ〜?」
「何を迷う!?貴様は私の指示通りにやれば良いんだ!そして私はお前にお願いしてるんじゃない、命令してるんだぞ!」
「それが人に物を頼む態度ですか?」
「な…何だと…!?」
「今、軍曹殿の命はこの俺が握っていると言っても過言ではありません。あまり俺の機嫌を損ねない方が良いと思いますがね…?」
「き…貴様!気は確かか!?悪ふざけしてる状況じゃないんだぞ!?」
女軍曹がうろたえ始めた。
青年は内心ニヤリとほくそ笑み、語調を強めた。
「どうやらまだ自分の立場を解ってないらしいな!助けて欲しかったらそれなりの口の聞き方ってもんがあるだろうが!」
「くうぅぅ…っ!!!」
「ほら!どうした!?」
「た…助けてくれ…」
「違う!『助けてください、お願いします』だ!」
女軍曹は青年を睨み付けて、絞り出すような声で言った。
「た…助けて…ください……お願い…します…」

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