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龍の踊り食い:緑の竜編
官能リレー小説 - 同性愛♂

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龍の踊り食い:緑の竜編 1

俺はDエリアと呼ばれている異空間内で緑の竜人の姿に変身をした。
目の前には円筒形の魔物、これが今回のターゲットだった。
魔物達は俺と依頼人の間でディスペイアと呼んでいる。それが正式名称らしい。
その缶詰みたいなディスペイアは早速俺めがけて転がってきた。踏みつぶす気だ。
俺は回避運動をしつつ、武器を巨大化させて両手に装備する。
俺の武器は対になった鉄扇だ。緘尻(とじり)は鎖に繋がれた分銅が付いていて天の部分は鋭い刃になっている。
俺は両手のそれを広げて強く振りあげ衝撃波を起こした。
再度の突進をしようと方向転換しつつあったディスペイアの動きが止まった。まともに風を受けその場でぐらつく。
俺は右から回り込むように急迫し、広げたままの扇子で突き刺す。
金属めいたディスペイアの体がえぐれ、爆発するように砕け散った。主を失ったDエリアも薄らぐように消えていく。
俺は破片のいくつかを適当に拾い集める。そんな事をしているうちに元の日本に戻っていた。
いつからこんな奇妙な生活をしているのだろうか。俺はまたも手紙と報酬を受け取った。
今回も差出人は不明。いつの間にか鞄の中に入っていたり、風で飛んできたりするからだ。机の上に置かれている時もあった。
渡される方法は様々だが、手紙の内容は毎回大体同じ。
「○○にディスペイアが潜んでいるので始末してほしい。いつもの様にディスペイアの残骸は××に置いてくれ。残骸の質に応じて報酬は上乗せする」
嘘は無かった。行った場所には魔物が居るし、始末すれば次の日には本当にどこからか現金が送られてくる。
なぜ手紙の主が俺の変身能力を知っているのか、魔物の残骸でどうするのかもわからない。
ディスペイアの発生をいち早く察知しているのも不思議だ。
しかし、どうでも良かった。特に興味は無いし考えてもどうにもならないからだ…。

俺はいつもの様に指定された場所に向かった。
ディスペイア自体は自らの生み出した異空間Dエリアに居り、通常なら一般市民の目に触れる事は無い。
ディスペイアはまずは人通りの無い空間が浸食していく。
浸食の影響でその空間になんらかの異常が発生する。
この時点では全くの無害だが、それを放置しているとディスペイアがこの世界に現れて害をなす…らしい。
なので俺の様な者が浸食の段階で直接異空間に飛びディスペイアを始末するのだ。

今回の異変は花の香りだった。甘い臭いがどこからかしてくるが、根源が無い。
ディスペイアが俺の存在に気付いた様だった。Dエリアが展開され、周囲の状況が一気に変わる。
巨大な食虫植物が俺の前に鎮座していた。
俺の体が緑に色づく。頭部は枝分かれした角を持つ竜となり、着ていた服は一瞬で消えて代わりに胸当てと赤いビキニが現れる。

【注:あえて食虫植物の形状は書いていません。ムシトリスミレでもいいですし
モウセンゴケやハエジゴクみたいのでも構いません。あまり過多にならない程度で好きな物でお願いします
ただし、食虫植物と言っても死ぬ描写や発狂する描写は絶対に避けてください】
俺の緑に変化していく胴体が外気に晒される。それは輝きを秘めながら艶やかに照り輝いていく。
胸当てを着けていようとも見る事のできるクッキリとした段差の影を投げかけて隆起する大胸筋…その中央には小豆大の2つの乳首が生地を突起させていた。
その下の引き締まった腹筋はいくつもに分割され、端正な配列を呈して息づいている…
俺はこの屈強な身体にまだ慣れてはいなかった。
緑の龍に覚醒する前の俺の身体は、貧弱といってよかったのだ。
そしてそれは赤色に鈍く光るナイロン地のビキニに包まれた膨らみとて一緒だった。
その目を見張る程の大きな盛り上がりは、以前の俺では考えられない程に雄の香りを発していた。
俺は変身能力と共に絶倫になったらしかった。
それでいてこんな挑発的な程に露出の多いコスチューム。
皮膚自体の強度が高まっているので問題は無いのだが、あまりにも性的すぎる…。

敵が目の前に居る状況でありながら、どういうわけかあの時の事を思い出した。
枕元に置かれていた小さな扇がキラリと輝いた時の事を…。

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