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森に逃げ込んで
官能リレー小説 - 同性愛♂

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森に逃げ込んで 1

ウィレムは迷っていた。
山賊に追われて森に逃げ込んだはいいが、帰れなくなったのだ。背後からは山賊の足音が響いてくる。
ウィレムはますます状況が悪化するとわかっていながらさらに奥に足を進めた。
山賊たちはまだ諦めてはいないらしい。一味らしき男数人が近づいてくる。
目の前には禍禍しい植物が増えてきた。巨大なウツボカズラのようなものすらあった。
山賊はすぐそこまで来ており今にも追い付かれそうだ。ウィレムはその不気味な植物を迂回しながら逃げる。
「早く諦めてくれよ…」
山賊たちの動きが鈍くなってきた。
その不気味な植物に足をとられて中々進めなくなってきているようだった。
ウィレムはこの手の道を歩くコツをつかんではいるので彼等ほど手間取ることはない。しかし、武器の扱いだけは全く駄目だった。
「とにかくこのまま逃げ切れれば…」
そんな時だった。背後から男達の悲鳴が響いたのは。
自分を森の奥まで追いかけ回してきた相手なのだからどうなろうと勝手だが、やはり何が起こったのかは気になる。
ウィレムは山賊に追い付かれるかもしれないと思いつつ、足を止めて背後を確認する。
山賊の何人かが全裸に剥かれて吊るされていた。
蔓のようなものが全身に絡み付いており、抜け出せないようだ。そこに矢印のような形をした細くて赤い触手が群がっていく。
「わああ…止めてくれえ!」
森の中に悲鳴が響いた。

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