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それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

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それでも彼女を愛し続けること 32

今、ちなみはかつての監禁時と同じく全裸肉便器生活をしてるのだが、佳奈美ちゃんにはそれが受け入れられないようで、姉妹の関係は破綻していた。
佳奈美ちゃんのちなみを見る目は、かなり蔑んでるように感じた。
だから俺が呼び止めない限り、必要最低限しか1階に来ないで自室に籠ってしまうのだ。

そして皐月・・・
ちなみとは親友だったが、今の関係はこれも破綻していた。
原因はちなみに奴らに対する復讐心すらなく、逆に好意すら見せてる所が原因だった。
それは皐月が身を犠牲にしてまで復讐してきた事への全否定だったのだ。
今や皐月はちなみを憎悪してる節すらあり、その為か逆に皐月と佳奈美ちゃんが姉妹のようにいい関係になっていた。

ただ、こればかりはなかなか上手い解決方法は現時点で見いだせずにいた。
極力全員に気を配りながらケアしていくしかないが、七菜子さんや心さんかフォローしてくれるので、大きな問題もなく生活はスタートし続いて行った。

肉便器生活のちなみも雄吾のペ◯スを恋しがりながらも、すこしづつ安定してきた。
佳奈美ちゃんと皐月との関係は悪いままだが、それは時間がかかるだろうから仕方ないだろう。
佳奈美ちゃんに関しては何度か身体を重ね快楽を得れるようになってから悪いなりにも和らいだ感は多少ある。

だが問題は皐月だった。
お腹が大きくなるにつれ、精神的に不安定になって行った。

皐月は定期的にあの組織のボスから呼び出しが来る。
それを俺が送り迎えしていた。
皐月の不安定さに見てられないと言うのもあるし、何を言っても血を分けた妹だ。
やるせない気持ちを抱えなからもそれを皐月に見せないように送迎はしていた。

その日もラブホに皐月を送り、そして迎えに行く。
迎えの時はいつも表情は暗いが、その日は車に乗るやいなや小さくしゃくり上げながら泣き出した。

「・・・辛かったら止めていいんだぞ」
「・・・だめ・・・それだけはだめ」

皐月は唇を噛み締めそう言う。
俺はせめてもと頭を撫でてやり落ち着かせてやろうとすると、皐月は身を寄せて俺に身体を預けた。

「・・・お兄ちゃんと・・・セックスしたい」

初めてそう皐月が行った。

皐月のその言葉に俺は車を近くのラブホに停める。
たとえこれが禁断の行為だろうが止める気は既に無かった。
そして皐月の肩を抱きながら中に入る。
皐月の方も止める気は無く、俺に身体を預けうっとりとついてきた。

部屋に入り皐月は『綺麗にしてくるね』と風呂に向かった。
俺は無言で皐月の背中を見送っていたが、思い立って風呂に向かった。

「お、お兄ちゃん?!」

服を脱ぎかけた皐月が驚いていた。
だが俺は構わず服を脱ぐ。

「一緒に風呂入るなんて数年ぶりだな・・・お前はよく一緒に入りたがったもんな」
「うん、そうだったね・・・」

皐月と最後に一緒に風呂に入ったのが数年前の皐月が中学生の頃だった。
母さんからは一緒に入るなとキツく言われてたらしく、中学生に入ってからは母さんがいない時に乱入してくる程度だった。
その頃の事を思いだしながら言う。

「皐月はあの頃にはもう・・・女の身体だったもんな・・・こうなってしまうんだったらあの時に抱いておけば良かった」
「・・・私は・・・お兄ちゃんが手を出してくれるのをどこか期待しながらお風呂に入ってたわ」

ずっと以前から、皐月が俺の事を兄としてでなく男として見てる節があるのは感付いていた。
だが、俺は理性を保つ為にあえて気付かない振りをしてたのだ。
俺がちなみと付き合ってから、皐月が落ち着いたから安心しつつも一抹の寂しさは感じてた。
だけど妊娠発覚以来、皐月の表情や態度はその頃に戻ったようだった。

俺が来た時は驚いた皐月だが、会話すると服を脱ぎ始めた。
大きく膨らんだ腹は、臍が浮き上がり、妊娠線も出始めてきている。
そして元から大振りの乳塊は更に膨らみ、パンパンに張り詰めて青い血管が浮いているぐらいだった。
そして、乳頭は母となる準備で更に濃い色合いへとなっていっていた。
乳や腹だけでなく、尻や太ももにも更に丸みが出て来て、母となる身体としては準備が整ってるように見える。
そして、それが何だか綺麗だと感じていた。

「皐月・・・」

全裸になった皐月を後ろから抱き締め、大きなお腹を撫でる。
すると皐月はビクンと身体を震わせた。

「お願い・・・触らないで・・・」

肩を震わせ皐月が泣く。

「好きでもない・・・いや、嫌いな男に抱かれて嫌いな男の子供を宿して・・・それもこれも復讐の為と割りきってたのに・・・」

それは怒り・・・
滅多に起こらない皐月だが、復讐に走ってから見せるようになった怒り・・・
今日のはそれよりも熱く冥い。

「お兄ちゃんの事を諦められると思った・・・お兄ちゃんを任せられると思った・・・なのに・・・なのに・・・」

皐月の復讐の冥い炎の先はあの連中だけでないのは明確だった。
今や、ちなみも憎悪していた。
その原因は俺も分かっている。

「なのにっ!・・・誰も恨んでないどころかっ!・・・アイツらのチ◯ポの虜とかっ!・・・私のお兄ちゃんを弄んでっ!!」

ちなみだから諦めて任せた皐月。
そのちなみが凌辱されたから怒りで復讐に走った。
筈だった・・・

だが、当のちなみは今だに雄吾のメスのままで、誰も恨んでないどころかあの頃の生活を懐かしんでる始末・・・
皐月は身を堕としてまで復讐しようとした事は、まるで無駄だった訳だ。

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