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それでも彼女を愛し続けること
官能リレー小説 - 年下

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それでも彼女を愛し続けること 2

事態が動いたのは冬休みになった時期であった。


とある量販店で万引きで捕まった少年。
彼からの繋がりで浮かび上がってきたグループ。
警察がそのたまり場に踏み込んだ時・・・
監禁されていた1人の少女が発見された。

全裸のまま生活させられてた少女は、毎日のようにその少年達の陵辱を受け肉便器とされていたのだ。
少年達は警察に補導され、少女は開放された。
そう、その少女はちなみだったのだ。


連れ去られてからおよそ5か月、ちなみは少年たちによって純潔を失い、それから毎日のように犯され続けた。
監禁されていた間も俺が助けに来てくれることを信じ続け決して堕ちることはなかったという。

保護されたちなみはその日に入院。
俺は皐月と佳奈美ちゃん、そして心さんと一緒に病院に向かった。

「彼女が退行したり自慰が常習化する可能性が考えられます。しかし、そのことを詰ってはいけません。自己嫌悪に陥って最悪の事態に陥るでしょう。五ヶ月という期間を思うと、そのまま同じ学校に復帰は難しいです。事件が露見する可能性が高いです。しばらくフリースクールにでも所属して新年度から別の高校に入り直すのが無難ですね」

妊娠や性病の疑いはなかったものの、皐月と心さんの時と似たことを言われた。二人はちなみが戻ってからは『復讐』が生きる糧になっている。
犯人たちの未成年だからという扱いに納得するわけがなく、いきなり性犯罪者でなく万引きの件から個人情報を晒して性犯罪者ということもリークして多くの女性を味方につけて犯人たちの住所やら家族に至るまで広く拡散した。
ここまで周到な試みがうまく行ったのも、警察だけでなく心さんが身を堕としてまで資金を作って探偵を雇って警察から得られた以上の情報を集めたからである。
ちなみの妹である佳奈美ちゃんは姉が鬱病になって引きこもりになって結果的に退学したという噂を流し、姉が性犯罪者の被害者であることを隠蔽しようと動く。

「陽毅君なら支えてあげられるわ、私みたいにおかしくなった女にも手を差し伸べてくれたんだし」

俺にも少し変化があった。心さんを慰める形で彼女を抱いた。童貞を捨ててから回数を重ねていくうちに楽しむレベルまで行き、彼女も仕事とは違った形でのセックスに癒やしを感じていた。
そして、病院に行ったもののこの時点で俺だけはちなみに会えなかった。
会わす顔が無いと言うらしい・・・

皐月や佳奈美ちゃん、心さんが様子を伝えてくれたが、あんなことがありながらも気丈に振る舞い、逆に彼女達の心配をするぐらいだったらしい。
そして俺にも申し訳無いと言っていたそうだ。

会いたかったが心情を察すると、仕方ないのだろう・・・
気丈に振る舞おうと、精神的なダメージは計り知れないものがあっておかしくない。
会いたいし心配だが、それだけに押しかける訳にもいかない。
それは皐月や佳奈美ちゃん、そして心さんも察してくれて、彼女達が間に立って色々と取り持ってくれようとした。


その間にも世間は少しずつ動く。
犯人グループは窃盗や婦女暴行、カツアゲや恐喝等の罪状はあれど少年という事で裁くには難しい状態。
恐らく少年院に送られる程度だろうと言う話だった。
刑事達の中にも憤るものが多かったみたいだけど、法律がそうである以上、それ以上の事は難しいようだった。
皐月や佳奈美ちゃん達の情報拡散を黙認してくれたり、暗に協力してくれたぐらいだ。
それが唯一できる復讐だろう。

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