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幻に終わったアンケート/彼女たちのその後
官能リレー小説 - その他

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幻に終わったアンケート/彼女たちのその後 1

年末年始の休み期間、その時に僕は懐かしいものを発見してしまった。
中学の卒業アルバムのクラスのページに掲載した「3-Aなんでもランキング」というアンケート企画の用紙のコピーだ。
男女計、34人分。
なぜ僕がこれを持っているのか、それは僕が当時卒アル制作委員だったからである。

『クラス一の人気者は誰?』
『将来大金持ちになってそうな人は?』
など、質問項目は全部で10個。その企画で最後に用意した質問は―『クラスで一番胸の大きい人は?』。


この質問は、卒アル制作委員で相方だった奴がやや冗談半分に一番最後の項目に入れたものだった。
最初は全部掲載する予定だったのだが、質問の項目をチェックした当時のクラス担任に「これは載せたらちょっとマズいと思うよ」と指摘され、僕らは泣く泣くこの質問だけ掲載を取りやめることになった。

ノリノリでアンケートに乗ってくれたクラスの男子からは結果を知りたいという声が多かったが、担任から口止めされていた僕と、卒アル制作委員の相方は卒業式までこの結果を公表することは一切なく、この最後の質問は幻のアンケートとなってしまったのだ。

アンケートは全員に名前を書いてもらったが誰が誰に投票したかは完全に伏せておくつもりだった。このコピーには、当時のクラスメートの名前と、最後の質問の投票内容もすべてわかるようになっている。
なお、男子で1人、女子で2人、「この手の質問は好きじゃない」「答えたくない」「質問作った奴キモい」という理由で無記入だったのが存在する。

男子人気が高かったのは戸松芽衣と小柳美空の2人。中学に入って一番最初の水泳の授業がインパクト絶大だったからだ。
スクール水着の上からでもはっきりわかる胸のふくらみは、あのあと何日経っても印象に残っていてそれ以後の水泳の授業では2人の姿を授業の合間にチラチラ気にしてしまうほどであった。

戸松は胸の大きさを抜きにしても学年1の美少女だった。
小柳は女子間の評判はあまりよくないとの噂だったが、1位で票を投じた男子の一人は「ほかの女子が小柳に嫉妬してるからだろう」との見方をしていた。

実際小柳はこの質問の1位に自分の名前を書いて出している。自分のスタイルによほど自信を持っていたのか、単に自分大好き人間だったのか、それはよくわからないけど。

そんなファーストインパクトを男子一同に与えてくれた2人が当時のクラスの巨乳ツートップだったのかというと、実はそうでもない。候補はそれ以外にもいた。

「細いのにあのスタイルは羨ましい」と言われた佐橋渚。
「小柄だけど出るとこは出てる」と言われた水落詩織。
「自分が巨乳だとわかっててあえてお笑いポジを貫いてた」と言われた沼倉梓。

この3人が戸松と小柳の後に続いた。


沼倉はこのアンケートで佐橋を1位にしているが、そのコメントは
「渚ちゃんはあれだけ細いのに胸も大きくてうらやましい」
とある。
そんな沼倉を1位に推した人のコメントは
「梓ちゃんは自分をデブだって言ってるけどそんなことはない」
「多分大きいって思われたくないから自虐してるんだと思う」
これはともに女子からのコメントだった。


沼倉が2番目に挙げたのが片山萌香。
沼倉曰く片山も「細いのに巨乳でうらやましい」らしい。
総合ポイントでは片山は6番目。

その片山がこのアンケートで記入を拒否した一人だった。

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