PiPi's World 投稿小説

淫魔vs淫魔ハンター
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

淫魔vs淫魔ハンター 1

淫魔―
人の姿をした、人ならざるもの。
自らの欲望を満たすため狙った獲物である異性を襲い自らの種を宿す。

そんな淫魔を討ち滅ぼすため一見平和な世界の下、日々襲い来る淫魔と戦うハンターがこの世には存在する。
この物語は、そんな彼女たちの奮戦と苦闘を綴ったものである。



ある休日―
今年の夏は、稀にみる暑さだ。
あまりの暑さに、芳沢智子は近くのプールへと向かった。
自分たち淫魔ハンターにとってプールが危険な場所だとは分かっている。だけれども、もう我慢できない。
押し入れの中で眠っていたお気に入りのエメラルドグリーンの水着を取り出しシャワーを浴びた体にそれを着込む。
バスタオルなどをカバンに詰め込むと「よし」と意気込んでプールへと向かったのだった。


プールへ向かう智子の姿を2人の男が興味津々に眺めていた。
「さすがに暑さには勝てなかったかな」
「まあ仕方ないわな」
そう言い合いながらニヤリと笑う。
「俺らからしたら襲ってください、とでも言ってるようなもんだけどな…」

「まあいい、我々も行こう」
「ああ、楽しみだな」
この絶好の機会を逃すまいと2人の男も準備を始めるのであった。


小さなトレーニングジムの中にあるプールには人の姿もまばらで、智子にとってはそれは好都合のはずだった。
茹だるような暑さから解放され水の中で躍動するのに智子は休日の楽しみと喜びを感じていた……プールの向こう岸に現れた2人の男の姿を見るまでは。

急いでプールから上がる智子。
しかし遅かった。

「プライベートな姿もいいじゃん」
「競泳水着エロいねぇ」
歯が浮くようなセリフとともに前を塞がれる。
「どいてよ。今はアンタらを相手する気なんて…プライベートくらい…」
声を荒げようとする智子。

ハンターには休みさえないというのか。憤慨する智子。それが一瞬の油断を呼んでしまう。

「!?」

絶句した。周りに誰もいない、隔離された状態。
そんな中で、自分の相手である二人の男に、前後を挟まれているのだ。
「なっ…何する、の」
うめいて、突き飛ばしてやろうかと腕を伸ばすとこれ幸いとつかまれてしまう。
「諦めてもらおうか?もう、ここにはお前一人しかいない」
背後からの声に背筋から何かが頭に走る。男たちは彼女を前後から抱え上げると、
「おとなしくしな…」
暴れようとする智子の体をがっちり拘束する。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す