淫魔が結ぶ絆 1
「んっふっ、くふぁっ、んは、やめて、やめて…よぉ、お願い…ふあああっ」
「やめて?そんな事言っちゃって、君のオマ◯コ、ギュウギュウ締め付けてくるじゃん、もっと欲しいんでしょ?」
「だ、め…やめ、っ…ふぁっ、ふあああっ…あっあっあっ」
賑わう海水浴場から離れた、岩場に囲まれた場所。
広津和可菜は2人の妹(彼女たちは三つ子である)と一緒に海に遊びに来て、ひとりになったところをナンパされ、このような事態になってしまった。
「ふっあっ、んうぅうぅ…くああああっ!」
グラビアアイドルとしても通用しそうな抜群のスタイルを誇る身体が、蹂躙される。
その時、苦悶に満ちた和可菜の表情が一変する。
瞳に、赤い光が差した。
彼女を犯す男はそれに気づく事はなく、ただひたすら和可菜の膣を犯していた。
「まったく、こんな可愛くて巨乳の子が彼氏も友達も連れないでウロウロしてるなんて、こうしてくださいって言ってるようなモンだぜ!」
「くふぁっ……」
………オ前の………命モ…
和可菜を犯す男の耳元に、思いがけない言葉が届く。
『オ前の、命モ、搾リ取ッテヤル………!!」
「なんだっ!?」
脳裏に響く謎の声に狼狽る男。しかし腰の動きは止まらない。身体は和可菜を犯せと言っているように。
「くおっ、ふおっ!?うおおおおおおぉぉぉっ!?!?」
謎の声に促されるように男の腰が勝手に動く。
雄たけびが悲鳴のように響く。
「あふっ、ふうっ、あはぁあああああっ!!!」
激しいピストンに和可菜も喘ぐ。
それまでの嫌がっていた素振りから、歓喜の悲鳴に変わり、さらに自分を犯している男を嘲笑うかのようなものに変化していく。
『苦シメ、クルシメ、苦シムガイイ……』
「うううっ、うううっ、うぐぉっ!?」
男は奇怪な声をあげながら腰を振り和可菜を犯す。
(やめようエマ、この人は、そこまでしなくていい)
(和可菜が言うなら、そうするわ)
犯されながらも男を手玉に取り弄んだ和可菜はある場所へ思いを飛ばし、その相手も理解する。
「おっ!?おおぅっ!?」
男と和可菜の繋がりが解けた。
「なっ、なんだ、バケモノだったのかよお前っ…」
和可菜が睨むと男は一目散に逃げて行った。
「ふぅ…」
ことが終わり和可菜がため息をつくと、彼女の身体からスゥーと白い影が抜け出していき、目の前に現れる。
幼げな美少女の姿。
透き通るように白い肌と、白銀に煌めく長い髪。
その背中には蝙蝠のような黒い翼。
「本当によかったの、和可菜」
「私たちをヤろうとする人片っ端から消そうとしたらだめだよ、エマ」
エマと呼ばれた人ならざる姿をした少女は、和可菜を見て小さく嘆息した後、微笑んだ。
「和可菜は優しすぎるわ」
「そうかな」
「それより、水着を直して戻りましょ。亜美菜と絵里菜が心配してる…」
エマが和可菜を促そうとしたとき、岩場に2つの影が現れる。
「和可菜、大丈夫?」
「もしかして、ヤラれて…」
和可菜の妹、亜美菜と絵里菜。
彼女たちは三つ子で同じ高校に通うとても仲良しな三姉妹。
「大丈夫だよ。エマがちょっと『力』を使おうとしてたけど」
「私がいれば問題ないけどね」
また一つ嘆息する少女、エマ。
この少女、エマ・ウィンストンは広津三姉妹の大親友であり今でも大切な存在。
今から7年前の悲惨な出来事が、彼女たちをさらに結びつけたのだ。