PiPi's World 投稿小説

男の夢をかなえるアプリ
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 4
 6
の最後へ

男の夢をかなえるアプリ 6


とりあえず明日にならないと恵梨香のパラメータはわからない。
明日も早いし宿題を済ませ僕も眠った。




幸い今日は天気も良く、朝の空気がおいしい。
朝練に参加する剣道部員たちが登校してきて、学校の部活棟に集ってくる。
顧問の先生からは道場にはスマホ等の機器は持ち込みを控えるように言われているから、できれば稽古準備の前に恵梨香をスマホに登録しておきたい。
早めに来て待っていた僕にとって幸いなことに、数分もせずに恵梨香が部活棟にやってきた。

お嬢様っぽい凛とした雰囲気を漂わせ、静かに歩いてくる。

…やっぱり大きいな。
凛とした歩き方ながら、それを強調するように恵梨香の立派すぎるほど立派な胸が軽く揺れる。
恐らくはこの高校トップ3にはいる巨乳だろう。
稽古では彼女は胸当ても大きめのものを着用しているくらいだ。
やや遠いうちに、何かのアプリを操作するようなふりをして彼女にカメラを向けて、シャッターを切る。

そして恵梨香のステータスをまず確認してみる。
信頼度11 信用度24 恋愛度-17 人格64 魅力82 母性63 経済力20 そして取り消し線で消されてるメイド、愛の結晶、生殖力と言う項目以外に気品79と言う彼女固有のステータスもあった。
これはお嬢様的なものだろうか・・・

そして好感度は-25、服従度は15
マイナスって項目があるし・・・
それになぜ服従度がプラスなんだろうか・・・
これは特に書いてないけど後輩補正なのかな?

そして備考欄を見ると1項目以外黒塗りだった。
その1項目は『勝負を挑む、挑まれるとステータス大幅増減イベントあり』と書いてあった。

なるほど、時々敵対的に睨んでくる彼女はその線で攻略しろって事かな。
まだ朝練まで少し時間がある。
僕は『話を聞く』と入力して恵梨香にシャッターを切ってみた。
そして話しかけてみた。

「ちょっといいかな?」
「何ですか、先輩」

嫌そうな顔で睨んでくるけど会話はできた。
さて、どうやって話を持っていこうかな・・・

「うちの百合と同じクラスだったよね?・・・ちょっと百合の事で相談があるんだ」
「百合ちゃんは先輩と違って、ゆ・う・しゅ・う!・だから大丈夫ですよ」

優秀って所にかなり力を入れて言ったな・・・
普段お嬢様で物腰柔らかいのに、僕に対しては相当キツい。
聡美のツンデレじゃなくて、これは極ツンだ。

「一応兄なもんでね、妹の困った顔を見たらどうにかしたくなるんだよ」
「・・・へぇ」

かなり胡散臭い目で僕を見てくる。
まぁステータス通り好感度も信用度も無い訳だ。

「先輩みたいな不真面目な人の話は聞きたくありません!・・・先輩でなければ性根叩き直したいぐらいです!」

えらい嫌われようだ。
ここまで来ると笑いたくなってくるが・・・
性根叩き直すでちょっと思いついた。

「じゃあ、叩き直されてあげるから話聞いてくれるかい?」
「本当にふざけた人ですね・・・私も一度、先輩と竹刀合わせて性根叩き直したいと思ってた所です・・・」

上手く餌に食いついてくれた。
さて、ここが勝負だ。

「じゃあ、朝練まで少し時間があるし・・・」
「望む所ですっ!」

道場にスマホは持っていけない。
だから僕は『今日は絶不調』と入力してシャッターを切ってみる。
これで上手くいくなら儲けもの。
駄目なら駄目でまた考えよう。

そして準備をして道場へ・・・
まだ誰も道場には来てない。
審判やってくれる子がいないのがアレだけど、僕は防具をつけて恵梨香と向かい合う。
彼女は怖いぐらい気合乗りしていた。

僕は竹刀をやや下げてブラブラさせる。
彼女は正眼で微動だにしない。

実力に関しては彼女は相当の腕だ。
踏み込みもあんな爆乳なのに鋭く、剣筋も疾い。
ただし性格的なものか、剣筋が正直すぎるきらいがある。

そこが僕がつけ込む所・・・
アプリの効果があれば成功するかもしれないと、やや剣先を遊ばせて挑発する。
やはりこう言うのが嫌いなのか、面の奥から怒気が滲み出していた。

こう言う突っかかる所がなければ完璧なお嬢様なんだけどなぁ・・・

これはまたツンデレ聡美とは違うタイプで僕が苦手な感じの子だ。
まぁ、向こうもきっと苦手と言うか嫌いだろうからお互い様だ。

ジリッと近づいてくる恵梨香、左に右にと蛇行して下がる僕。
沸点が低い恵梨香はやっぱり我慢できなかった。

風を切り裂くような突っ込みから面を狙ってくる。
僕は転がるような半身で竹刀の先だけ小手を叩く。
割とフザけた戦法だが、相手が冷静でないと引っかかりやすい。
アプリの絶不調命令もあるのか、実に簡単に引っかかってくれた。

「きぃぃーーーっっ!!!・・・フザけ過ぎですっっ!!」

あ、怒った。
まぁ怒るのも当然か。
怒らせる為にやったんだし。

「あ、今のノーカンでいいよ」
「フザケないでっっ!!」

ノーカンなんて言われたら余計腹立つだろう。
構え直した竹刀の先がプルプルと震えていた。
さっきの奇襲はもう通じない。
まぁでも、アプリの効果が本当にあるなら何とかなるかもしれない。
僕は剣を振り上げて大上段に構えた。

SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す