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男の夢をかなえるアプリ
官能リレー小説 - その他

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男の夢をかなえるアプリ 5

 「うん、明日昼休みに委員長会議があるからその後にでも相談に載ってみる、で間に合うかな?」
 「うん。明日投票、って言ってたけど、朝の慌ただしいショートホームルームでやるわけないし、帰りのショートホームルームでやると思うから」
 「…あと、北原君の弟が、確かあのクラスだったような気がする。この話、男子二人くらいが問題なんでしょう。何か、百合ちゃんとは違う角度の情報が入るかもしれない」
「有り難う、相談した甲斐があったよ」
「百合ちゃんの事なら、かなり張り積めててちょっと心配だったから聞けて良かったわ・・・少しだけあなたを見直したわ」

彼女が少しだけ微笑みを見せた気がしたが、俺が聡美を見ると真顔にスッと戻る。
そして、ステータスは信頼度、信用度、好感度、そして服従度が3ずつそれぞれ上がり、嫉妬が10増えたようだ。

ツンデレと言うややこしい属性があるが、彼女のステータスは変化しやすいタイプらしい。
ゲームだとこう言うタイプは増加も減少も早いだろうから注意が必要かもしれない。

「それから、宿題のリストよ・・・ちゃんとやるのよ・・・見直しもしっかりやりなさいよ・・・あなたはそそっかしくて先生に怒られるんだし・・・それから字は丁寧に書く事っ!」

小言付きでリストをくれる。
やっぱり、こう言う所は凄く苦手だ。

「わかったよ・・・感謝してる本当に」
「あなた、百合ちゃんの件意外は本当にダメよね」

睨まれたが、好感度と服従度がまた上がった。
これがツンデレってやつなのかな・・・

 小言が増えないうちに退散する。
 すぐに、クラスメートの北原に、チャットアプリで「電話していいか」と聞いた上で電話を掛けた。
 まあまあ仲がいい奴だが、電話したのは初めてだったので驚いていた。
 理由を話して、弟に電話を代わってもらった。
 彼は、僕がクラスメートの名前を次々出すのにちょっと驚いていた。
 「はい。草薙と一条を説得できれば。あとの男子は決まった方に協力すると思うんです…恵梨香様が説得すれば動くかも」
 「恵梨香様?」
「先輩と同じ剣道部の・・・」
「ああ、沢野かぁ」

沢野恵梨香、僕が所属する剣道部の後輩。
やる気無しお気楽部員の僕と違って真面目な子だけど、没落して一般家庭に近いけど、元々は名家のお嬢様で和風の美少女だ。
確かに彼女なら恵梨香様って呼ばれてもおかしくないぐらい雰囲気がお嬢様だった。

問題はお気楽部員の僕は、真剣にやってる彼女に好かれていないと言う事。
よく睨まれたりするんだよなぁ・・・

まぁ、だけどアプリがあるんだし話ぐらいできるだろう。
明日の朝練で話してみよう。

僕は弟くんに御礼を言って電話を切る。
さて、好かれてないだろう女性にアプローチする方法を考えなくちゃならない。
アプリで無理強いをするとペナルティ食らってしまう訳で、あんまり無茶できない。
何かいい方法ないかなぁとアプリを弄ってると、ステータス入手した女の子の項目の中に備考と言うのがあって、僕はその部分を押してみた。

百合の項目で見てみると・・・
『不満を聞いて貰えると好感度アップ』
『話を聞かないと好感度ダウン』
『可愛がると服従度アップ』
『突き放すと服従度ダウン』
と書いてある。
後何項目かあったけど、黒塗り項目ばかりだった。

聡美の場合は・・・
『面会及び会話で好感度アップ』
『日数によって好感度自然ダウン』
『頼りにすると服従度アップ』
『頼らなければ服従度ダウン』
こう書いてあって後は黒塗りだった。

ゲームだと考えるとこれを参考に攻略していくみたいな感じなのかもしれない。
これは恵梨香のも見えれば話を持って行きやすいかもしれない。

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