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男の夢をかなえるアプリ
官能リレー小説 - その他

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男の夢をかなえるアプリ 1

スマホを変えた。
話題の最新機種だ。
人気のカラーだと予約して時間がかかるらしいけど僕は外観より中身の機能を求めるのでそれほど待つこともなかった。

「ふむ………って、なんだこれ」

最下層にあるアプリ。
「Girl's Control」
聞いたことがない。

「ガールズコントロール…て、男に関係あることなのか…?」

疑問と興味が交錯する中でアプリを開く。
中身は日本語だった。

『女性をあなたの思い通りにする機能』
…らしい。

何となく説明を読み進めると、対象を撮影し指示したい事柄を入力、実行を押せば良いようだ。
「命令ねぇ……とりあえず『止まる』っと」
指示を入力し、適当に窓の外を歩いていた子供を撮影すると実行を押す。
ポン!と言う音がスマホから響くと、処理が実行されたと画面に表示された。
窓の外を確認すると、撮影した子供が不自然なポーズのまま、動きを止めていた。
「本当に…止まってるだと…!?」
驚きのあまり何度もスマホと子供を見直してしまった。
「と、とりあえず元に戻さなくてわ!」
僕は急い指示を入力する。
「『普通に戻る』…これでいいはず」
実行を押すと急いで窓の外を確認した。
「あの子は……動いてる!」
ターゲットに選んだ子供は、何事も無かったかのように再び歩き出していた。
「これって……本物なのか!?」
僕は手の中のスマホが、異様な存在である事をまじまじと痛感させられた。
 「ただいま」
 妹が帰ってきた。
 ここ数年、やけに女っぽくなって、それとともに、必要なことしか話さなくなった妹。
 よし。
 僕は急いで部屋を出た。妹が部屋に入ってしまう前に!
 僕は階段を下りながら「裸になる」と打ち込んだ。
 「百合!」
 「何よ」
 妹は不機嫌そうに、部屋の前で一瞬立ち止まった。
 その瞬間、シャッターを押した。
 「いや、何でもない」
 「用がないなら気安く呼ばないでよ」
 しかし、妹は、そういいながら、その場で服をどんどん脱いでいった。

僕の目の前で白の下着だけの姿になった百合。
年子の妹である百合は年齢からすると肉付きが良く、抱き心地良さそうな大人の女性と年頃の少女の境目って体つき。
兄の欲目を抜きにしてもスタイルはいいほうだと思う。

「すっげぇ!!」
僕は思わず叫んでしまう。

「何叫んでるの?」
不審げに僕を見てくる。

「いや、だってさ…」
「え?きゃあっ!どうして脱いでるの?見ないでっ!」

大慌てで部屋に飛び込んでしまった。
辱めてしまった…何と言って謝ろうか。
しかし百合が僕にあれだけ感情のこもった声を出してくれたのはかなり久しぶりだ。少し嬉しくもある。
激しい後悔が僕の中に巻き起こる。
両手で頭を抱えると、手にしたスマホの画面が赤く点滅しているのに気づいた。

ガールズコントロールの画面が開いてて、背景が赤く点滅。
メッセージが出ていた。
「貴方は本アプリで女性を辱めました。女性の心か体を傷つけると、その内容に応じたペナルティーが貴方に課せられます。また、相手の女性が本心から許すまでは傷つけた相手に対しては本アプリは無効化されます。」

「このアプリで許してもらうことはできないわけか…」
甘い考えを打ち砕かれ、僕は落胆し反省する。
どうやって百合に許してもらおう。そして…


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