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貴方の人生、変えちゃいます!
官能リレー小説 - その他

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貴方の人生、変えちゃいます! 1

築うん十年になる古びたアパート。
ボロ、とまでは言わないけど見た目にはあまりいい感じはしないだろう。
それでも家賃は格安だし駅も近いしバスの本数も多い。

俺は高松翔太。
この春から華々しく大学生として……迎えるはずだった。
そうじゃないのは受験に失敗したから…今は所謂浪人の身だ。

ピンポーン

「ん?誰だ?」
インターホンが来客を伝える。
こんな俺に用なんてない…多分なんらかの勧誘とかだな…めんどくさいけど…

ドアを開ける。
「あっ、どうも。初めまして。隣の部屋に引っ越してきました石川エマっていいます」
…こんなアパートにおよそ似つかわしくない美人がいた。

「あっ;…すいませんこんな格好で;…」
俺は慌ててパンツのモッコリをTシャツの裾を伸ばし隠す…
まさかこんな美人が訪ねてくるなんて思っていなかった俺は、着の身着のままの格好で寛いでいたのだ…

「クスッ、こちらこそ突然お邪魔しちゃってごめんなさい…お楽しみ中だったんじゃ…?」
仄かに顔を赤らめる石川さんの視線は下駄箱の上に注がれていた。

ん?…お楽しみ中って?…
ヤべ;…
下駄箱の上には、返そうと思っていたAVのパッケージが剥き出しのまま置いてあった;…

「ぅわぁ;…こ、これは無理矢理友達が置いていったもんで;…」
無理矢理の言い訳だ;…
俺は慌ててAVを手に取り背中に隠す…

「クスッ、別に気にすること無いよ…男の子だったら当然でしょ?…」
「あっ、だからといって今そういうことをしていた訳じゃ全く無くて;…」

「そうみたいね、ソコは勃ってはいないものね…」

うわぁ;…AVを取ったもんだから、モッコリがまる見えになっていやがった;…

「で、でしょぉ?;…いくらなんでもコレじゃ扱けませんよ;…」
恥ずかしながら、それを証明する為にそのモッコリを見せつけるしかない;…

「ほんと…小さい…」
「うぉい;…小さいってことは無いんじゃないの?…」
つい、男としてはその言葉に反応してしまう;…

「だったら大きいの?…」
「そ、それゃあ俺だって…いざとなったらだなぁ…」
あんま自信は無いんだけど;…

「クスッ…それじゃあ普段は小さいのね…」
「あっ、いや;…人並にはあるとは思うけど…;」
こうなったら男のプライドだよ;…

「測ったりはしたこと無いの?…」
「まあ無くはないけど、そういうのって普通、勃った状態で測るもんだから…」
気になるのはその状態のサイズだもんね;…

「それじゃあ今から測ってみない?…」
「うぇっ?!…」

「ふふっ、冗談ですよ。これ、お引越しのご挨拶にと思いまして」
「あ、これは丁寧に」
軽く頭を下げて箱を差し出してくる彼女。そりゃそうだ。そんなエッチなことが急にあるわけがない。
俺は恥ずかしさを誤魔化すようにぺこぺこ頭を下げた。
はたから見たら間抜けだったろう。
でもエマさんは軽く微笑んで。

「それではこれからよろしくお願いしますね」

と言って帰っていった。

それから、お隣さんの玄関で挨拶する彼女の声を聞きながら今しがたのエマさんの姿を思い出していた。

(色白ですっきりとした顔立ちだったな。髪はやや茶色くて、でも自然な色合いで)

それから数日が過ぎた。
彼女とは、このアパートや近所でよく顔を合わせる。

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