僕は佐藤新一。「恋人をつくる旅行」、恋人をつくるためにこの企画に参加したら男はほんの数名で美女の方が圧倒的に多かった。
バスに乗って高級リゾートホテルについて女たちとしばらく暮らすことになる。
主催者がマイクで参加者たちに言った。
「寝るときは、この畳の大部屋で寝てもらいます。布団の中でセックスをするのも自由です。」
「佐藤君。学校の体育館みたいにすごくひろいよ。１００人ぐらい余裕で寝れそうだよ。」
バスで僕の隣に座っていた女教師の風間静香さんだ。

女性の参加料は安いけど、審査は厳しかった。容姿端麗と女性らしい体つきが必須とあった。
つまり、頭脳明晰のブスやスポーツ万能の筋肉ダルマだと参加できない。
スタイルもグラマラスでなくてはならず、Ｄカップ程度で巨乳と自称してる人は今ではＧからだと笑われたそうだ。
静香さんを見ると、女子力もありそうだ。ちゃんとスカートとヒールだし、香水が効いていていい匂いがする。
歯もホワイトニングしたみたいだし、言葉遣いも仰々しくないし下品でなく親しみやすい。
「セックスも自由って、アソコの大きさとか調べられた？」
「なかったよ」
「そう、私…大きすぎるのは苦手。大事なのは、長さより太さね。佐藤くんって、おっぱいとおしりのどっちが好き？」
「そ、そりゃあどっちも好きだけど…」
おっぱいお尻と言う前に、その静香さんのダイレクトな問い掛けに戸惑ってしまう…

「ふふ、佐藤くんって見掛けに寄らず肉食系だったりするんだぁ〜」
嬉しそうに声を弾ませる静香さん…

「あっいや；…そんなこともありませんよ；…」
この静香さんの期待に応えられる自信なんて全く無かった；…

「ねー、佐藤さん。お風呂も混浴だから一緒にお風呂に入ろーよ。」
どこかで聞いたことのあるアニメ向きの声だ。
「君、ひょっとして声優の有川絵理さん？」
「そーだよ。有川絵理です♪」
有川さんは女子大生でもあり、とある人気アニメのヒロインの声優だ。しかも、１つだけじゃなく、複数のアニメも掛け持ちをしている。

「有川さんはモテるし、合コンとかでも人気じゃない？ファンもたくさんいそうだし」
「大学じゃファンと公言すると声豚って女子に言われるから、いないの。仕事で忙しいからサークルにも入ってないし、出会いと無縁だった」
彼女は静香さんより若いだけあって瑞々しい。肩幅があるので見落としそうだけど、胸が結構あるし太ももがムチムチでエロい。
声優も芸能人のカテゴリに入るけど、男は芸能人やスポーツ選手はいないし、公務員も除外されていた。
きっと、自分たちのルールを持ち込んで定着させようとする連中に売春組織にでも作り変えられるのを恐れているんだろう。
「裏方にはもったいないボディだね」