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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 100

 背景から照らされる光。影の状態で泉と修が現れる。ナレーションで、聖書の言葉が流れる。
 そうして、泉と修の顔が見えるように二つのスポットライトが当たる。それも、うまく上半身だけ当たるようにしていて、泉の巨乳は見えるが、下半身は引き続き、うまく影になっていた。

「(恥ずかしい)」
舞台の上、泉は開演前から胸がドキドキだった。修もまた同様だった。
2人とも、陰部を気休めに覆っただけの素っ裸だった。
筋書きでは、アダムとイブは知識の木の実を食べてからイチジクの葉で陰部を覆うことになっている。事前の打ち合わせでは、イチジクの葉を形取った物を付けるまで、泉と修の陰部にはライトを当てないことになっていた。

写真部部長の蜜枝は最前列の真ん中の客席に座りながらカメラを構えていた。素っ裸で絡み合う泉と修の姿をしっかりと撮影するつもりである。

 そして、知識の木の実を食べるようそそのかす蛇の役の女子が現れる。彼女は体にぴったりのカラフルな全身のスーツをつけて歩いてきた。聖書では蛇はこの後神の罰により地面を這い回ることになるので、この時点では歩いているのだ。
 照明は彼女の全身を照らす。

「ねえ、そこの木の実を食べてみるといいですよ」
「えっ!?でも、この知識の木の実だけは食べてはいけないって、神様が…」
知識の木の前、蛇がイブに近付き、知識の木の実を食べるようそそのかす。イブは初めはためらうが、蛇に言いくるめられ、その実を食べてしまう。そして、その後すぐ、アダムもイブに勧められ、知識の木の実を食べてしまう。

アダム(修)「こ、この格好は何だ…」
イブ(泉)「いやあぁぁ…恥ずかしい…」
知識の木の実を食べたアダムとイブは、自分達が素っ裸であることを認識し、2人共それを恥ずかしいと感じるようになった。

アダムの修とイブの泉は、共に両手で陰部を覆い隠す仕草をし、舞台から一旦姿を消す。再び姿を見せた時、2人共、イチジクの葉で陰部を覆い隠していた。そして、その2人の全身の姿がライトで照らされた。

強力なライトに照らし出された修と泉の姿を蜜枝は夢中で撮りまくる。
そこで、スピーカーから雷の鳴る音が流れ、そして、神の声。
「アダムにイブ、そなた達は禁断の実を食べてしまったのか」
ナレーション「アダムとイブが禁断の実を食べたことに、神はお嘆きになり、アダムとイブはエデンの園より追放されることとなった。また、禁断の実を食べるようイブをそそのかした蛇は神の怒りにふれ、永遠に地面を這って生きる生物となった」

アダムとイブは舞台から姿を消し、蛇役の女子がうつ伏せになって舞台の床の上で這いつくばる。そして、閉幕となった。
観客席から盛大な拍手が沸き起こる中、蜜枝は記念撮影の為、急いで舞台裏へ向かった。

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