PiPi's World 投稿小説

格好が・・・
官能リレー小説 - その他

の最初へ
 92
 94
の最後へ

格好が・・・ 94

 愛里は視界の端の方に剛の姿を見てびっくりして、なるべく剛に背を向けて胸が見えないようにした。しかし、そのあと次々と他のクラスメートが登校してきてそちらにも不自然でないように動かなくてはならなくなり、結果として剛は愛里の胸を生で見る、という目的を達することができた。もちろん、こっそり写真を何枚かとることも忘れなかった。

「ちょっと貴方。…盗撮や無断撮影は校則で禁止よ」
剛にそう声を掛けたのは遥だった。
「愛里が嫌がってるのがわからないの?」
剛を睨みながら話す遥。
「貴方、よその学校の生徒でしょう」
遥は剛に、剛の通う学校に訴えると言った。

教室内が騒がしくなり、他のクラスの生徒達も集まって来た。その中に演劇部の2人の女子、山城百合と川越景子もいた。
百合「志原って、もしかして…」
景子「鯨井さんにパンツ1枚になれなんて言った男の息子ね!」
剛「俺の親父を知ってるのか?」
剛は2人とのやりとりで、その2人が父の猛をバッシングして左遷に追い込んだ仕掛け人であることを知った。
「まったく、親子揃ってセクハラだなんて…」
百合と景子は軽蔑の眼差しで剛を見つめた。

とはいえ愛里は夏休みに、同級生の男子たちと一緒に公園の遊具で愛里を含めた女子たちがパンティ丸見えで遊んでいたのを剛に見られていたのに愛里は気付いていた。
見知らぬ男たちに盗撮されている(このときは剛は盗撮していない)ことに気づいていたが、学校の外である上に自分から恥ずかしい格好をしているのに、愛里たちは盗撮されたとは言えなかった。
「ミニトップレス大会で優勝したから、志原くんに上半身裸を盗撮されて恥ずかしいけど、優勝から半年間は大会規定があって文句が言えないのよ。」
と愛里が言った。

「志原くん、ちょっと」
愛里が手招きして剛を呼んだ。
「大会規定のこともあって盗撮のことは文句は言えないけど、あなたの同級生の伊賀神さんに頼まれたの。“私のように低身長の女子は志原くんは好みじゃないけど、木沢さんのように高身長の女子は好きなので、盗撮しに来ても許してやって、お願い”って言われたの。」
と愛里が剛の耳元で小声で言った。
確かに剛は高身長の女子が好きだ
 愛里のさっきの言葉に、集まっていた生徒達はその場から去っていた。
 「だから、あなたの行動は理解するけど、ここにいると、いろいろ言われるだろうから、何か別の用がないなら、早くここから出た方がいいと思う…それと伊賀神さんの気持ちもわかってあげて。」
 愛里はここからやや下を向いて言った。
 「ただ、せっかく写真撮るなら、できたら盗撮じゃなくてちゃんと撮って…連絡先交換しよ」
 愛里と剛は互いのスマホを出して連絡先を交換した。


SNSでこの小説を紹介

その他の他のリレー小説

こちらから小説を探す