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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 74

 好奇心に駆られた志原たちは、彼ら彼女らを指導していると見られるコーチに近づいた。彼は志原たちも名前を知っている学園の名前の入った海パンを履いていた。
 「あの、これは何か練習なのですか?」
 「何だ?君たちは?」
 「僕達は高校の新聞部なんです」
 志原はとっさに取り繕った。
「どうして女子は制服の下に水着を着ないで泳いでいるのですか?」
志原はそのコーチに疑問に思っていることを聞いた。
「前は確かに女子は下に水着を着ていたけど、彼女たちはこう言ったんです。『街の中でも学校の中でも制服の下に水着を着ている女子なんていませんよ。もしもの時にブラジャーが透けるから、パンティが見えるから恥ずかしいからとは言ってはいられないから』そういうわけで制服の下に水着を着ないで泳ぐようになったのです」
確かに制服の下に水着を着ている女子は聞いたことがない。
 「もしもの時、っていうのは、水難とかの時、ってことですか?」
 「そうだ。そういうときに備えられるように、と、着衣水泳は学習指導要領にも載っている」
 「そうなんですか。自分の高校には無くて…あの、素晴らしい取り組み、写真に撮ってもよろしいでしょうか?」
 「ああ、もちろん、構わない。俺は誰もが着衣水泳の訓練を受けられるといいと思っている」
「そうですよね。今は温暖化で何があるかわからないからね。」
そして志原はこの着衣水泳を写真に撮った。
素晴らしいとは言ったが、もちろん女子の恥ずかしい姿を撮ることが目的だった。
「まさかプールに行ったら、下着が透けた女子がいるとは思わなかった」
志原はそのプールの外に出てから、一緒に行った同級生に言った。
 翌日
 遙は補習のあと、生徒会本部室に来た。そして、うちわで扇ぎながら最近見聞きしたことを思い返して考えを巡らせていた。
 この学校にも限定的には冷房はある。しかし、他の多くの場所と同じように涼しくなんてならない。

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