その話自体は、遥や泉の思った通りに進んでいくのだが、世の中の動きは彼女らの予想よりはるかに遠くを行くものになった。
　
　『この映像は、上半身着脱自由選択地域で撮影しました』という字幕と共に、女性の胸がテレビに頻繁に登場するようになった。
そして、その地域の中学校の全校集会の様子がテレビに映った。
あくまでも自由に選べるので、女子生徒は上半身裸だったり、ブラジャーだけだったり、ブラウスを着てたり（だけど汗でブラジャーが完全に透けている）とバラバラだった。
実は全校集会が始まったときは女子生徒は全員、ブラウスを着ていたが、あまりの暑さに耐えきれなくて、本当は恥ずかしくて脱ぎたくなかったが我慢できなくなって脱いでしまった。


　もちろん、校則ではブラウスを脱ぐことはできなかったので最初のうちは彼女らも耐えていた。しかし、その後政府から「上半身着脱自由選択地域で、それに反する規制は控えていただけるよう」という呼びかけがなされた。それで多くの男子生徒が学校の中で上半身裸になっている中、一人の女子が意を決して男子の目の前で上半身裸になった。

それを見た他の女子も糸が切れたようにブラウスやブラジャーをはずし始めた。そしてその映像になっていったのだった。

　この映像は、ネット上でかなり盛り上がった。
　"ズリネタにする"的な男子の反応も一部あったが、より多かったのは女子の共感だった。
　区域内でも恥ずかしくて暑さに耐えていた女子は"恥ずかしいけど、やってる人いるんだ"と、次々とブラウスを脱ぎ始めた。
　また、区域外の女子も、その状況をうらやましく思い、複数の地域で自分たちの地域にも特区を拡大してもらえるようネット上の署名運動が広がっていった。
その区域内の別の高校でも、とはいってもさすがに女子は登下校の時は上はブラウスの上にベスト、下は男子の同じ制服のズボンだった。
脱ぐのは、学校の中だけだった
この学校の中では、上半身裸の女子はいなかったが、ブラジャーだけの女子はいた。
この高校の各クラスの中で上半身ブラジャーだけの女子は二人ぐらいで、ベストを着てる女子も二人ぐらいで、その他の女子はブラウス（もちろん汗でブラジャーが透けている）を着ていた。
ベストを着てる女子は爆乳であることを恥ずかしがっていて、暑くてもベストを脱げなかった

この高校の女子の制服がスカートじゃなくてズボンになっている理由は、スカートが膝上だったためどうしてもパンティが見えてしまうためだった。
保護者から、スカートじゃ刺激的すぎると抗議がきて、ズボンになった。
夏服がブラウスの上にベストを着るようになったのも、保護者からブラジャーが透けると刺激的すぎると抗議がきたからだ。