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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 41

 不自然なほどにはしゃぐ泉に大介はやや困惑する。
 しかし、大介としても、不安な第三者の動きがある以上、早めに既成事実を作っておきたかった。

 大介が次の作戦案の中からどれを選ぼうか考えているたその時、泉のスカートが置いてあった椅子に引っ掛かり、パンティが丸見えになった。

泉はそのことに気づいていない。
 「ねぇ、延田くぅん………」
泉が何か言いかけたその時、
そこへやっぱりというか、ほのかと奈津子が現れた。
「片野さん、延田くんに何してるの?本当は片野さんは長瀬くんが好きなのに……」
ほのかに言われて泉は明らかに動揺した。
「そんなことないよ。」
そう言ったが泉の目が泳いでいた。
大介はその場から逃げだした。
泉は修が好きと分かったから無理だと大介は思った

そして翌日
「泉、一緒に屋上で食べよう」
昼休み、泉は遥に誘われて、一緒に屋上へ上がった。
屋上に出ると、そこに修が立っており、泉の方を向いていた。
「長瀬くん!どうしてここに?…」
丸で自分を待っていたかのように、修がいたことに泉は驚く。

「泉、無理しなくていいのよ。昨日…延田くんから話を聞いたわ」
「えっ!…遥…」
「あなた…本当は長瀬くんが好きなんでしょう。なのに、私に遠慮して…」
遥のその言葉に動揺する泉。
「泉、俺…泉のことが大好きなんだ。どうか俺とつき合ってくれ」
修は面と向かって泉に言った。
「私…振られちゃった。長瀬くん、私より泉のことが大好きなんだって」
遥はさっぱりした表情で言った。

「泉ちゃん、自分の気持ちに正直になれよ」
背後からそんな声がした。振り向くと、そこに大介が立っていた。

「違うのよ。あれは春田さんと井出さんが延田くんのことが好きで、アタシのことをデマを流して延田くんから引き離そうとしてるだけで、ねえ遥信じて!」
泉はそう言ったが、動揺を隠せなかった。
「泉、もういいのよ。あたしのことは」
遥はそういう風に言って修のことは諦めようとしたが、
心の中では、
(長瀬くん、大好き。ダメ、そんなこと思ったらダメ。泉はどうなるの。)
「延田君、行こう」
 遥は、拡げる前の弁当を持って、ちょっと戸惑う大介に目で合図して、自分の心の中の想いを振り切るように、大介と一緒に足早に屋上を去った。

 二人きりで残された泉と修。
 「あ、あの…」

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