格好が・・・ 40
「おい長瀬、お前…一体どういうつもりだ?」
大介が修に詰め寄った。
「春田と井出から聞いたぞ。お前があの2人を嗾けたそうだな」
つまり、こういうことである。
泉が、修ではなく大介を選んだ場合、泉と大介の間に割って入って、仲を裂くよう、修がほのかと奈津子にそう指示したのだ。
「泉ちゃんには…どうにかわかってもらったよ!危ないとこだったぜ」
ほのかと奈津子がそんなことをした本当の理由は大介が好きだったからだ。
そうでなければ、大介に抱きつくなんてことはしない。
その事を知った修が2人にあんなことをさせたのだ。
2人とも胸がEカップあるが、泉のIカップの巨乳にアニメ声に不安をいだいたからだ。
修は、それは彼女らの意思なんだ、という説明をした上で「俺も泉をあきらめたわけじゃない」と短く言って、去って行った。
すっきりしない気持ちを抱えたまま、大介は“ここなら邪魔は入らないと思う”と泉に示された、現在使われていない旧校舎に向かった。
大介と泉は旧校舎の中に入り、かつて教室として使われていた部屋の扉の前に立った。
「誰もいないみたいね」
周りに人がいないのを確認すると、2人は扉を開けて中に入った。
「泉ちゃん、キスしていいかい?」
「えっ!?」
大介の突然の発言に驚く泉。
「誰にも邪魔されずに、しっかりと泉ちゃんと結ばれたいからな」
「うん!いいよ」
泉は承知した。泉としては、早いところ大介と強く結ばれて、修のことを吹っ切ろうと思っていた。
「いくよ…泉ちゃん」
「うん!」
泉と大介は互いの唇を重ね合わせた。
「んん…んん…」
口付けをし、互いに舌を絡み合わせる2人。
「やったあーっ!これ…私のファーストキスだよ」
唇を離すと、泉は叫んだ。