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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 14

 いよいよこのコンテストの最高の見せ場になろうとしていた。
“テニス部のプリンセス”麗美に“新体操部の白い天使”雪乃、この学園二大アイドルによって、トップの座を巡る熾烈な勝負が展開されるだろうとの大方の予想であった。

『負けられないわ。一緒にトップになろうって…コーくんと誓ったんだもの』
既に男子の部で光平のトップが決まっており、麗美は何としてもトップの座を獲得したかった。光平と共にトップになってツーショットし、学校中のみんなから自分達2人の仲を祝福されたかった。

 一方の雪乃も、麗美に勝ちたいという思いが強かった。
 学園の二大アイドルと並び称されながらも、雪乃は麗美に遅れをとっている思いがした。それに、雪乃は密かに、麗美の“彼”である光平に想いを寄せていた。だから、なおさら麗美に負けたくなかった。
『もしこのコンテストで私がトップになったら光平くんに告白しよう』
雪乃は内心でそんなことを考えていた。

 そして、ついに麗美がステージの正面に立った。

 これまでをはるかに上回る歓声が上がる。
 「れ・い・み! れ・い・み!」
 こんなコールまでかかるのはこれまでの出場者にはなかったことだった。

 麗美はステージの上でゆっくりと一回転し、そして観客席中をくまなく見渡した。
 「白河麗美ですっ」
 そう一言だけ言ってにこっと笑った。
 観客席は割れんばかりの拍手に包まれた。

 ミニスカ白タイツスタイルの“プリティーホワイト”がはやる元となった女子だけあって、白のセパレーツ水着をまとった麗美の姿は美しく、観客達にセクシーなインパクトを与えた。

 続いて、雪乃がステージに立った。

 雪乃に対する歓声も、麗美のそれに劣らないくらいの大きなものであった。
「ユ・キ・ノー! ユ・キ・ノー!」
麗美と同様、雪乃に対しても観客席からコールが発せられた。

 雪乃は身体を左右に動かし、自分の姿を観客席中に見せつけた。
「森崎雪乃でーす!どうぞよろしくね!」
ニッコリとした表情でそう言った。
 観客席から盛大な拍手が沸き起こった。

 新体操部のエースとして、白いレオタード姿で華麗な演技を見せる雪乃に対し、周囲の人々は“白い天使”と呼称した。そんな呼び名を持つだけあって、雪乃には白のセパレーツ水着がよく似合っており、麗美に劣らぬセクシーなインパクトを放っていた。


 こうして、コンテスト出場者全員の御披露目が終わり、いよいよ投票結果の発表となった。

 ステージ上の優奈から、女子の部の出場者達の順位と得票数が発表された。
 トップの栄冠は麗美に輝いた。雪乃は僅かの差での2位であった。
 また、麗美や雪乃に大きく引き離されたものの、3位の座には一年生の紗綾香がついた。一方、泉は麗美や雪乃に勝てないことは初めから承知しており、せめて3位になれたらと思ってエントリーしたが、結果は紗綾香と僅差での4位だった。

 発表後、男女それぞれの上位3名の表彰が行われた。麗美、雪乃、それに、男子の部の1位の光平、この3人の表彰に際し、観客席から特に盛大な拍手が送られた。

「おめでとう。やっぱり麗美にはかなわないわ」
雪乃は麗美に近寄り、お祝いの言葉をかけた。
「いいえ。雪乃だってとてもきれいに輝いていたわ」
麗美もそう言って雪乃をたたえた。

 表彰も終わり、コンテスト出場者達の記念撮影が行われた。もちろん、みんな白い水着姿である。男子達は単独で撮られることをいやがり、女子とのツーショットを望んだ。
 麗美と光平の2人にカメラが向けられたとき、光平は麗美をお姫様ダッコした。それは麗美がせがんでのことである。もちろんカメラマンはその場面を見逃さなかった。それを見て、男子も女子もうらやましがった。
 雪乃は、光平にお姫様ダッコされる麗美を羨望の眼差しで見つめていた。
『私だって光平くんにあんなことしてもらいたかった』
雪乃の前には、一緒にツーショットしたい、お姫様ダッコさせてほしい、そういった男子が何人か近付いて来たが、雪乃は全て断った。

 泉の前に、男子の部で3位になった、クラスメイトの長瀬修が近寄って来た。
「よかったら俺とツーショットしてくれないか」
修のその申し出を泉はオーケーした。

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