格好が・・・ 101
蜜枝が舞台裏の控え室に入ると、泉と修はブラウスを羽織っていたが、まだ裸にイチジクの葉を付けた格好だった。蜜枝は、記念写真として、修のアダムと泉のイブのツーショットを撮らせて欲しいと、泉と修に頼んだ。
「そんな…恥ずかしいよ」
「俺だってやだよ」
2人は初め嫌がったが、
「いいじゃない。その格好で麻生くんの絵のモデルになっているんだし…」
そう蜜枝に説得されオーケーした。そして、裸にイチジクの葉の格好で寄り添う泉と修の姿を蜜枝は撮影した。
続いて、蜜枝は蛇役の女子の小林良美にカメラを向けた。この時、良美は身体にピッチリした全身タイツに身を包んでおり、それによって見事なボディーラインがはっきりと表面に出ていた。
「ねえ貴女、素晴らしいプロホーションしてるわね」
「そうですか!」
「私に貴女のヌードを撮らせてもらえないかしら?」
蜜枝はヌード写真のモデルになることを良美に勧めた。
「えっ、ヌード、って、全部脱いで、ですか?」
「貴女も普段は胸はOKなんでしょ」
「私は脱いでないけど、同じクラスの女子はだいたいみんなそうだし…」
「じゃあ、まず、そのタイツ半分脱いでみたら。クラスメイトはいつもそうしてるでしょう」
「ええ…」
良美の胸が少しずつ現れていく。
良美は学校の中で始めて男子が見ている前で恥ずかしそうにしながら胸を丸出しにした。
「何恥ずかしそうにしてるの。もっと堂々としないと。」
「この役だって、実は役を決めるときにクラスの男子のほとんどが“小林さんがこの役にふさわしいです”と言って、私の裸を見たいために決めてしまって…」
「女子だからって男子に上半身裸を見られて恥ずかしいと思っているようだったら、男子に弱みを見せることになるのよ」
3年B組の女子では、泉と良美だけが上半身裸やパン一になっていなかった。クラスの男子たちは、共に巨乳でスタイル抜群の泉と良美の裸を見たいと思っていた。それで、泉はイブ役、良美は蛇役に、強引に決められてしまったのだった。
「だったら如月さん、今ここで裸になって、私に手本を示してください」
「いいわよ」
良美の要求に対し、蜜枝は全く動揺せず、全て脱いで全裸になった。
「さあ。貴女も早く脱ぎなさい」
全裸になった蜜枝は良美にカメラを向けた。
「わかったわ」
良美は覚悟を決め、全身タイツを脱ぎ捨て、純白のパンティー1枚のみになった。その姿を蜜枝はすかさず撮った。
「そのパンティーも脱いで」
「は、はい」
良美はパンティーを真下に下ろし、両足から抜いた途端、その場にしゃがみ込み、身体を丸めてしまった。
「小林さん、どうしたの?」
「は、恥ずかしいです…」
良美は今にも泣きそうな顔だった。
その、多少高めの声を聞いて、泉が良美に近づいた。
泉はパンティを穿いたところだった。
「良美、大丈夫?」
「え、あ、恥ずかしくて」
泉は、そこに良美が脱いだパンティがあるのを目にしながら言った。
「でも、ヌードになる決心したんでしょ…私も、最初に決心したときは戸惑った、でも、大丈夫」