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格好が・・・
官能リレー小説 - その他

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格好が・・・ 11

 「うん…結論から言うと、俺の発想が貧困だった」
 「貧困、とおっしゃいますと?」

  「もともとは、ただ、目のやり場がほしいだけだった。それで、スカート丈を長くしたが、それだけではうまくいかなかった。俺は考えて“見せパン”を思いついた。俺の発想では、他に思い付かなかった。それで引っ込みが、つかなくなった。タイツを、きちんと考えれば、よかった。君たちと、話し合っていれば、よかったな」
 遥は心の中で“それだけのために、そう言ったなんて、あり得ない”と思った。
 堺は続けた。
 「正反対と思える人間でも、話し合っていれば、接点はあったかもしれない。勉強になったよ。根谷君」

 堺はそう言って、荷物を持って去って行った。
 “キモい、あり得ない男だったのに、最後にそれっぽいことを言うなんて、怒りのぶつけ場所がないじゃない、マジあり得ない!”
  遥は、堺の背中を見送りながらそう思った。

 こうして堺は生徒会を去り、吹田優奈が新生徒会長として返り咲いた。
「遥さん…ありがとう。よく頑張ってくれたわね!」
「いいえ、私なんて全然。白河先輩や森崎先輩といった人達のおかげですよ。それに…優奈先輩も一緒にタイツ禁止撤廃を訴えてたじゃないですか!」
「そうね。でも、麗美も雪乃も、あなたによろしくって言っていたわ。これからも“カワイイ”を守るため…一緒に頑張りましょう!」
「はい!」

 優奈は生徒会長に就任してすぐ、スカート丈の規制緩和の実現に努めた。麗美や雪乃をはじめ、多くの白タイツ愛好者からの要望があったからでもある。スカートが短ければ短いほど、タイツがより一層引き立つからである。
そして、スカート丈の制限は膝上10〜20センチに緩和された。

 
 卒アル委員は、皆のタイツ姿のカワイイ画像をたくさん撮っていった。
 そうして冬を越え、春が来て泉や遥達は二年生になった。
 タイツは比較的局地的な流行だったので、新一年生女子は多くは生足で来た。
 その後、新一年生は、先輩達の影響でタイツを穿く人と、生足で通す人に分かれた。

 そしてまた、暑い夏がやってくる。
そして暑い夏がやってきた。
今年は猛暑日が続いて、女子は白タイツは蒸れるのでみんな履いてこなくなった。
パンティ丸見えになるが、暑さに耐えられない。
去年の夏と同じように休み時間になると、ブラウスのボタンを外して、ブラが丸見えになっている。


 夏はプールの季節である。遥や優奈達生徒会は、学校指定の水着を変更するかについて話し合った。それは、女子は白のセパレーツ、男子は白のビキニパンツにするという案であった。
何故そんな話になったのか?
ゴールデンウイークの時、あの『ホワイトパラダイス』に入店した数人の1年生女子が、そこの“エンジェル”のスタイルに驚いたことをクラスメイト達に話し、それが学校中の生徒達の間に広まり、泉や恵麻なども懐かしそうに話をした。
『こんな格好で表を歩いたりバイトなんてできないけど、水着にしてみたらいいんじゃないかしら!』
一部の女子からそんな声が出た。
学園の2大アイドル、麗美や雪乃も
『こんな水着だったら是非着てみたい!『
なんて思った。
泉も、水着として着るならいいかもと思った。また、制服の内側に着れば、下着と違って、丸見えになっても平気である。泉はそういったことを遥に説いた。
そして、生徒会に、学校で着る水着を白のセパレーツにしてほしいという要望が多数の生徒から寄せられた。なお、男子の水着も女子とお揃いにする必要があるので、男子は白のビキニパンツにするようにとのことであった。

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