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夢世界
官能リレー小説 - その他

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夢世界 1

夢世界
文字通り夢のようなことがあり得てしまう世界。
我々が住む世界は魔法なんてものは存在しない。
しかし、この夢世界ではそれが実現してしまうのだ。
・・・では、そんな夢世界に降り立った一人の青年の物語を語るとしよう。
・・・・・・
(またこの夢か・・・はあ面倒くせえな・・・)
俺は今日も変な夢をみていた。
俺の目の前には一人の人影が立っている。
ぼやけていて顔が分からないがな。
ったく何回目だよ?この夢を見るのは・・・
どうせ向こうは何にも言わずに夢が終わるんだろうに・・・はあくだらねえな。
俺がそんなことを脳内でぼろくそつぶやいてると人影がいきなり話し出した。
「貴方は夢世界を望みますか?」
・・・女の声?しかも透き通るような美声。
ていうか夢世界って何だよ?
「それは貴方が望んだ世界を実現できる力。
貴方が人類の死を望めばその世界には貴方しか居なくなる・・・
まあ簡単に言えば貴方が望む理想の世界を思い描けばよいのです。」
・・・今俺の心を読んだよな?
「あのさ・・・」
俺は恐る恐る女(姿が見えないが)に声をかける。
いやみえるんだけどぼやけていて分からないだけなんだが・・・
「はい?」
「夢がどうこうとかはさておき姿を見せてほしいんだけど」
わあ言っちゃったよ俺!
別に下心があって言ったわけじゃないぞ!
女の顔くらいは見たかったから言ったんだ。
「そうですね・・・貴方の姿がはっきりしていて
私の姿がぼやけているのもあれですしね」
ん?じゃあ見せてくれるのかな?
「その前に貴方がどんな世界を望むのか教えていただけますか?


ん?俺の望み?
そんなの簡単さ、美味しいもんたらふく食って、旨い酒浴びるほど呑んで、それからいい女一日中抱けりゃー天国ってもんだ。
「それが貴方の望む世界・・それでよろしいですね?」
・・・やべ、また心、読まれちまったよ。
「ちょ、ちょっと待ってくれよ。」
おいおい、望みが叶うっていうのに、こんなつまらない望みでいいのかよ?俺?

 そして現れた、雪のように白く、髪の長い、光る衣を着た女が、一枚のカードを渡した。
 まっ白い、なにも書いていないプラスチックのカードだ。

「このカードが、あなたのこの世界でのパスポートです」
「パスポート?」
「これから行く夢世界でこのカードを見せると、あらゆる飲食と、女性に関わることが自由になります。その目的でならどんな場所でも立ち入ることは自由です。では、よい夢を」

 俺は目を覚ました。
 夢だから、目を覚ますのは当たり前だが…
 俺は、手の中に、一枚のカードを握っていた。
 さっきのまっ白いカードだ。

 『あらゆる飲食と、女性に関わることが自由に…』
 本当か…夢なんだろう…

 でも、試しに、近所の牛丼屋でやってみるか。それなら失敗しても大したことはない

 俺は近所の牛丼屋で、牛丼並盛一杯とビールを頼んだ。

 一気に平らげ、ビールを空けた後、俺は会計でこのカードをちらっと見せた。

「ありがとうございました!」

 本当だ。自由に飲み食いできるのか…じゃあ、女も??

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