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新婚生活
官能リレー小説 - その他

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新婚生活 1

僕は吉田信弘。高校の先生をやっている。僕は今年の春に同僚のEカップで
スレンダー美人の太田良子さんと結婚したんだ。
僕たちは子供が生まれてくることも考えて、4人ぐらいで生活できる家に引っ越した。
「うれしいわ。今日から私たち夫婦になったのね。」
「僕もうれしいよ。君みたいなきれいな人と、ずっと、一緒に居られるなんてな。」
そう、こんなに綺麗な人と結婚できるとは思っていなかった。
僕は、自分で言うのもなんだけど、彼女以外は一度も女性と付き合った事がなかった。
彼女を作りたいと思わなかったとかそんな事ではなく、単純に僕が不細工な男だったからだ。
特に取り柄があるわけでもなく、結婚なんて夢のまた夢だと思っていた。
こんな僕が綺麗な嫁を手に入れる事ができたのにはちょっとした秘密がある。

「はあ〜あいつも結婚かぁ・・・」
信弘はその日古くからの友人からの結婚式の招待状を見て憂鬱な溜息を吐いた。
「いいなぁ・・・まあ俺たちももう三十過ぎだしそろそろ結婚って歳だけど・・・こうも続くと独り者としては憂鬱に成るよな・・・」
(もっとも結婚以前に僕って女と付き合った事も無いんだけどさ・・・)
小さな頃から気が小さく、容貌も不細工で、学生時代も何度か虐めを受け、一時は不登校か、少年A寸前だった。
だが、幸運にも高校で情熱的で優秀な良い先生に巡り合い、彼の指導で虐めっ子状態を抜け出す事に成功した。
その後信弘はあの先生のように成ろうと、大学で教員免許を取り、今ではとある高校で長年の夢だった教師という職に就いている。
(そりゃあ教師と言う仕事は素晴らしいと思うし、やりがいも感じてる・・・でも、時々とても寂しいと感じるんだ・・・)
肉体的な欲望は、風俗でプロのお姉さん達に発散して貰えるが、それでは心まで満たされる事は無い。
「ああ・・・彼女が欲しいな・・・」
そう恥ずかしい話だが、彼は愛情に飢えていたのだ。
信弘は気晴らしに町に飲みに行く事にした。
夕方から飲みに出かけ、気が付くとスッカリ夜も老けていた。
(やれやれ随分飲んじゃったな・・・)
「もし、そこのお方」
「ん?」
信弘が振り向くと、其処には一人の占い師が居た。
「何やら不穏な気を感じる・・・何なら占って差し上げようか?」
占い師の典型的な客引きで、何時もなら無視するのだが、その日は酒が入っていたのと、友人の結婚に気分が暗く成っていたので、ついつい占い師の前に座ってしまった。
「じゃあ将来結婚出来るか占ってもらおうかな?」
信弘は自暴自棄な気分で占い師にそう依頼した。
「うむ!・・・・残念じゃがお主は結婚は出来ぬようじゃ・・・お主の女運は最悪に近いの・・・」
彼は占い師の言葉に傷つきながらも、まあそうだろうなと思った。

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