ハーレムメーカー 1
津田章(つだ・あきら)、16歳、困惑中。なぜなら…
「どこ、ここ…」
ゲームをしていたはずなのに、何故か見覚えの無い草原に居たからだ。
今日、俺は家の近くに新しく出来たゲーム屋に行き、いくつかゲームを購入した。
会計を終え、帰ろうとしたとき、店員の婆さんにおまけとして渡されたゲーム、『ハーレムメーカー』。
家に帰り、ハーレムメーカーを眺めながら考える。
「名前的にエロゲかな…?タイトル以外なにも書いてないけど。」
箱を開けてみても、何も書いてないディスクが入っているだけ。
「やってみるか。なんか気になってきた。」
ゲーム機にディスクを入れ、起動すると、少ししてから画面に変化が訪れる。
「タイトルすら映らずに設定画面って…」
主人公の名前を入力する。俺は自分の名前にする派だから『アキラ』だ。
その後の設定も適当に終わらせ、最後の確認画面に進む。
「ん?なんだ、これ。」
確認画面の『開始する』のボタンの横に点滅する星のマークがある。
何故か選択できたので何度か押してみるが変化は無い。
なんとなく星マークを10回押してからゲームを開始する。
すると、画面から光が溢れ出す。
「うわっ!眩しい!」
で、目が覚めたら草原に居た、ということだ。
「なんだこの状態…夢?ならここはゲームの中か?念じればステータスでも出てくるのか?」
などと言っていたら、目の前にゲーム画面らしきものが現れる。
「
【名前: アキラ】
【ジョブ: ノービス】
【レベル: 1】
スキル
能力限界消失
レベル限界消失
スキル創造
魔改造
催眠術 Lv1
時間制御 Lv1
魔眼 Lv1
透視 Lv1
魅了 Lv1
武装解除 Lv1
精力増強 Lv1
万物創造 Lv1
万物掌握 Lv1
【残り振り分けポイント: 100000000】
」
「なんだよ、これ…」
アキラは絶句したここまでリアルな夢を見る訳がない
試しに頬を抓ると普通に痛いということは・・・
これは夢じゃない。
とりあえず、振り分けポイントを使って、能力値をある程度上昇させておく。やって損することは無いだろう。ポイントも余らせてあるし。
そして、能力値を上げたところで、とりあえず歩いてみる。
動けば人も見つかるかも知れない。
そんなことを考えながら歩いていると、大きな城が見えてきた。