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KA・TA・KI・U・CHI!
官能リレー小説 - その他

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KA・TA・KI・U・CHI! 1

20XX年、増加の一途を辿る犯罪発生件数は、とうに警察の対応能力の限界を超えていた。
そしてついに政府は民間による“仇討ち”を容認する法案『犯罪被害者遺族による加害者への復讐等に関する法律(通称:仇討法)』を成立させたのである。

ここはある地方都市。駅前の大通り。今日は日曜日である。通りは多くのカップルや家族連れで賑わっていた。
その時、突然男の怒鳴り声が辺りに響き渡った。
「ついに見つけたぞ佐藤一郎!私の名は鈴木次郎!15年前、貴様に殺された鈴木太郎の弟だ!」
見ると、二人の男が向き合って立ちすくんでいる。
「何だ何だ?」
「仇討ちだよ!仇討ち」
「え〜マジ?初めて見る〜」
たちまち出来る人だかり。
佐藤一郎と呼ばれた男は一瞬、驚いた顔をしたが、すぐに事情を理解したようで、チッと舌打ちしてから言った。
「…いかにも俺が佐藤一郎だ!来い!返り討ちにしてやる!」
「おのれ兄の仇…覚悟しろぉー!!」
鈴木次郎と名乗った男は懐から短刀を取り出し、仇こと佐藤一郎に襲いかかった。一方、佐藤も懐から折りたたみ式のナイフを取り出し、受けの構えを取る。
勝負は一瞬だった。佐藤のナイフは鈴木の右腕を十数センチに渡って切り裂き、対して鈴木の短刀は佐藤の胸に深々と突き立てられていた。
「ク…ソォ…」
佐藤はバタリと倒れた。
「「「……」」」
辺りは沈黙に包まれている。
パチ…パチ…
誰かが拍手をし始めた。
「「「ウワアァ―――――ッ!!!!」」」
次の瞬間、割れんばかりの歓声と拍手喝采が巻き起こった。
「おめでとう!!」
「よくやったぞぉ!!」
「ありがとうございます!!ありがとう…!!」
鈴木は号泣しながら観衆に何度も何度も頭を下げた。

「すごかったなぁ…」
「うん…私、感動しちゃった」
これを少し離れていた所から見ていた一組の男女があった。
木野 俊樹(きの としき)と狭山 結衣(さやま ゆい)。共に17歳。
二人は家が近く、幼稚園、小学校、中学校まで同じだった。いわゆる“幼馴染み”である。今は別々の高校に通っているが、中学卒業直前に俊樹が結衣に告白して付き合い出し、今も続いている。
今日は街に買い物に来て、その帰りだった。家に向かう帰り道、結衣は何気なく俊樹に言った。
「…ねえ、仇討ちしてる人ってどんな気持ちなのかなぁ…?何年も何年も、どこにいるかも分かんない人間を追い続けるんでしょ?」
「ん〜…そりゃあやっぱ執念みたいなモンだろ。なんたって家族を殺した犯人だもんなぁ…この世の果てまで追いかけて行って討ち取ってやる!…みたいな心境なんじゃないか?」
「そっかぁ…」
それだけ言うと結衣は体を寄せて来た。
「お…おい、結衣…?」
「ねぇ俊樹ぃ…私、欲しくなっちゃった…」
「何だよ急に…」
「ん〜…初めて仇討ちとか見て興奮しちゃったのかも…」
二人は都合良く公園にさしかかっていた。ここには愛を交わすにはちょうど良い、ちょっとした林がある。既に夕日は沈みかかっており、辺りを薄暗闇が支配しつつあった。二人は手を繋いで公園へと入って行った。

「俊樹…」
「結衣…」
林の中、二人はお互いの体を抱き寄せキスを交わす。そのまま二人はゆっくりと草の上に体を横たえた。
俊樹は結衣の上に覆い被さるようになり、彼女の服を脱がしていった。白いブラに包まれた柔らかな胸が露わになる。
俊樹はそれをずらし、現れた乳房を掌で包み込んだ。
「アァン…」
結衣の口から甘い喘ぎ声が漏れる。俊樹は片手で乳首を弄りながら、もう片方の手で反対側の乳房を揉み、その乳首を口に含んだ。
「ア…ッ!」
ビクッと体を小さく震わせる結衣。俊樹は結衣のスカートを捲り、パンティを下ろすと、自らのズボンのジッパーを下げて、大きくなったムスコを取り出した。
「いいかい?結衣…」
「うん、来て…」

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