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交差
官能リレー小説 - 女性向け

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交差 34

こうやって順序立てて考えてみると、たまたま不運なことが重なって俺を錯乱させたに過ぎない気もしてくる;
自分がまさかそういうケのある男だとは…どうしても認めたくはない;

俺としては30代の内にちゃんと結婚して、子供も持ちたい…
それは何より、田舎にいる両親を安心させる為でもあるだから…
そう思うとこんな所で室長に引っ掛かっている場合ではないのだ;…
今回のことは自分の胸だけにしまい、忘れるしかない…
それが俺の生きていく道なんだと、自分に言い聞かせる…

『ピンポーン』と呼鈴…部屋の中に響き渡る
誰だ?…
この部屋に訪ねてくるヤツなんて滅多にいやしない…
どうせ何かの勧誘だろうと、仏頂面でドアを開ける…

「伊藤君?…」
ニコッと白い歯を見せる伊藤君…
思ってもいない来訪者にかなり驚く…

「休みだって聞いて…社長に言われて薬持って来ました」
ん?社長?…
室長に命づるならともかく、他部署の伊藤君に頼むとは珍しい…

「あ、ありがと…まぁ上がってよ;」
仮病だというのに;わざわざ来てくれたことが申し訳なさ過ぎる;

「僕も心配してたんですよ…昨日あんなでしたから…」
あんなって;…もしかして勃起のこと言ってます;?…

「いやぁ面目無い;…伊藤君には変なモン見せちゃったしな;…」
見られる方も恥ずかしかったけど、見る方は嫌な思いをしたに違い無い;…

「僕のことは気にしないでください…同じ会社の人のって…なかなか見れることも無いですから…」
それはそうだろう;
平常時だったらいざ知れず、勃起した状態なんて普通だったら見れる筈もない;

「ごめんな;…昨日はどうかしてた;」
盛りのついた猿そのもの;
今思い出しても、穴があったら入りたい;

「真っ赤でしたもんね…もう平気です?」
明らかにソコに向けられる伊藤君の視線…
真っ赤って;…俺の亀頭のことを言ってたんですね;…

「見ての通り落ち着いたよ;…かなり出したからね;」
腰を付きだしスウェット越しのシーンと鎮まり返った股間を見せる…
こんなこと普通だったらしはしないけど;

「見ましたよフィッティングルーム…鏡に拭いた後が残ってましたから…」
ヤベ;…拭きはしたけど磨きはしなかったもんな;

「溜まってた訳じゃないんだけど;…跳び散っちゃってな;」
何を言い訳してんだか;…俺は;

「あ、これ忘れてましたよ…」
伊藤君がカバンから取り出したのは、精液を拭き取った、室長からもらったあのパンツだ;

「悪い;…紙とか無くてさ;」
臭いだろうに、わざわざ持って来てくれるとは;

「室長さんは自分の穿いていたパンツが無いって探していましたよ…」
それは俺が穿いて帰って来てしまいましたけど;

「それじゃ室長は?…」
ノーパンで帰るしかなかったのかな?;…

「僕のパンツを貸してあげましたよ…あの後、社長と待ち合わせがあったみたいなんで…」
伊藤君のパンツを室長が…
このモヤモヤした感じは…焼きもちじゃないよな?;…

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