その夜から4年の月日が流れ、篤も大学を無事に卒業したその日、彼の側には細身の身体ながら胸と腹が大きくなった、ドレス姿の女性が居た。
「恵理子。もうすぐ俺達の子供が産まれるな」
「はい、篤様。篤様と私の子供ですわ……」
「おい。お前のパパは今日、大学を卒業したぞ。早く生まれてこい」
「篤様ったら……」
篤の二十歳の誕生日に結婚し、盛大な結婚式を挙げた篤の最愛の「奴隷妻」たる恵理子は、夫の篤が無事に大学を卒業したことを誰よりも喜んでいた。そんな恵理子を見て、篤は腹を撫でながら、腹のなかの我が子に話し掛けた。
レイプで処女を奪い、以来自分の親に買い与えられたマンションに連れ込み、身寄りの居ないのをいいことに、家庭教師兼性奴隷として扱っていたが、独占欲と支配欲の強さから無理矢理妻にした、と篤のせいで人生を狂わせた形になった恵理子だが、今は献身的に彼に尽くしてくれるだけでなく、いわゆる「男をたてる」タイプの女性ゆえ、篤には勿体無いほど良い妻である。
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