(あ、はい…。)
アーリアさんにそう言われてびっくりした。私って、考えてること顔に出やすいタイプなのかな。気をつけないと。
「…小声のつもりなんだろうが、ばっちり聞こえてるからな。まぁいい。アシュメ、一人にさせて悪かった。」
「あ、いえ。そんなことは」
捨てられるんじゃないかって、怯えてました、なんて言えないし。
アーリアさんがご主人さまを横目にニヤニヤと笑っている。
「で、紹介する。この淫乱女はサキュバスなんだ。信じられないと思うんだが、サキュバスという一族は、男の精を吸うことで生きている。元々この屋敷に一緒に住んでたんだが、急にふらりと居なくなるなり、今日久々に帰ってきたと思ったら、様子がちょっと変だったんでな。」
?
さっき屋敷で初めて会ったときとあまり変わらないように見えたけど。ご主人さまから見て、何か変だと思ったのだろうか。
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