媚薬の罠
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「ミロのヴィーナス」の背中のなまめかしさとたおやかさ。腰下に巻き付く布の肉感を、繊細かつ動的にひろう流麗なしわの重なり。整った清廉な髪のまとまりと、わずかに口角をあげ微笑みながら結ばれた唇。大理石の艶やかさは、人の肌とはちがう白銀のような冷たさすら感じるほどのなめらかさ。 「ん、隆史さんは、ちょっとフェチなのかしら?」 「もしも世界にひとつだけものが芸術なら、翠も生きる芸術ってことだよ」 「ミロのヴィーナスと比べられたら、勝てる気しないんですけど」 「そうかな?」 たしかに、世界に同じ人間は誰もいない。しかし、同じような考えや、同じような悩みを抱えて、気がつくと孤独を感じている。まるで、既製の壊れた消耗品のように。
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