媚薬の罠
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瑶子は隆史にレイプされたことを警察に届け出なかった。隆史がどこに暮らしている男なのか、まだ女子大生だった頃の瑶子に教えた檜垣隆史という名前が本名なのかもわからない。ふらりとあらわれて、深く関わりをもたないように姿をくらますのが隆史だった。 本当の淫らな瑶子のことを世界で一番理解しているのが隆史なような気がした。 リビングのテーブルにミルクティーのペットボトルと近所のコンビニのレシートが残されていた。レシートの裏にボールペンで隆史の書き置きが残されていた。 妊娠したら産むか堕ろすかは好きにしてくれ。 またな。 隆史の字は瑶子が思っていたよりも丁寧で達筆だった。 大学卒業の年の二月、十二月に関係を持った二ヶ月後に瑶子の前から姿をくらましたときには、置き手紙も何もなかった。 電車のプラットホームや雑踏で、隆史に似たあまり高くない背丈で小太りの人がいると、しばらくのあいだはつい目で追ってしまったものだった。
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