媚薬の罠
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No.1369
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冥婚には、死者のふたりを結婚させる場合と、死者とまだ生きている人を結婚させる場合がある。 檜垣家に妾として嫁ぎ、心が壊れて亡くなったり、子を産んだあとの産褥期で亡くなった人のうち、あまたの死者の一人を代表として、生きている当主が冥婚することで本妻とする。 谷崎綾子がふさわしいか見極めて、と言ったのは、犠牲者に対して冥福を祈る気持ちがなければ、檜垣家の本妻には不適切という意味だった。 「わかりやすくいえば犠牲者の代表って感じだな」 隆史は犠牲者を一人も出さないという目標を持って行動している。だから、冥福を祈り結婚することもしたくない、ということらしい。 「徐麗花がどうしても生きたまま結婚したいなら、死んだことにして一度全部を捨てて、命ひとつで嫁いでくるしかない。そして今まで檜垣家が犠牲にしてきた死者を弔うために毎日祈りを欠かさず行うのが最低条件だ。檜垣家の本妻になるということは、そういうことなんだよ」 谷崎麗が話を聞いて唖然としている。 本条恵美は、たしかに隆史の妻となる人は隆史が、愛人たちの命や心を気づかい続けていることを理解して、協力できる人が望ましい、というのは納得できる気がした。
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