人肉加工処理場
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ここはC国の奥地。人里離れた山奥である。 「確かこの辺りのはずだが…」 一人の男が木々を掻き分けながら道無き道を進んでいる。彼の名は狭山 春男(さやま はるお)25歳。日本人だ。彼はある人物を探して、はるばるこの僻地までやって来た。 その人物の名は狭山 夏美(さやま なつみ)。今生きていれば23歳になっているはずの彼の妹だ。彼女は4年前、友人と共にC国を観光旅行中に行方不明になった。 春男はこの4年間、夏美の手懸かりを探し続け、ついにここまで来たのである。 「あった…!」 その建物は突然春男の目の前に現れた。まるで隠れるように人里離れた山奥にポツンと建っている巨大な建物。全体が柵に囲まれていて四隅には監視塔まで建っている。まるで収容所か何かのようだ。それはC国のマフィア組織が経営する工場だった。
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