ゆみは街の中心に近いバス停で降りた。
バス停でゆみは嬉しそうに、声をあげて走って行った。
「お姉ちゃ〜んっ!」
私は目の前がギラギラした。ゆみが走って行く先に立っていったのは、私と同じクラスのカオリだったんだ。
ゆみは周りの目も気にせず、カオリに抱きついて首にキスをした。カオリはゆみの頭をなでると、手をつないで歩きはじめた。
「何で二人して、『恋人つなぎ』してるのよ。」
あとをつけるうちに、二人は裏通りのマンションにやって来た。
カオリがエントランスの端末にカードをかざすと、ドアが開いて二人は奥に消えて行った。
カオリとゆみは何をしにここに入ったの?
二人だけなの?誰かが待っているの?
いつもここで、身体を洗わないといけないようなことをしてるの?
第一、カオリを「お姉ちゃん」って何よ…
私のことを、そんなふうに呼んでくれた事なんてないじゃない!
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