私が彼女を奴に取られたのも当然と言えるぐらい、彼女は奴にこれだけ仕込まれていたのだ。
本当に泣きたくなるぐらいだった。
そんな久しぶりのセックスでプライドを打ち砕かれた私だったが、碧は『ご褒美があるわよ』と明るく言い、帰宅した蒼空と共にリビングで待つように言う。
すると暫くして来客・・・
幼い子供を抱いた2人の美女。
随分成長したが、それは姪達・・・
桃と桜だった。
桃が20歳、桜が17歳の筈だが、どちらもベテランママのような顔つきになっていた。
だが、生活感がありながらも女としての綺麗さは損なわれていない。
「桃ねぇ!桜ねぇ!」
「久しぶりね、蒼空ちゃん」
ニッコリ微笑む桃と桜の顔と大人しく抱かれている子供を交互に見る蒼空。
緑さんに聞いた通り、子供達は2歳ぐらいだろう。
「この子はパパが命をかけて私達にくれた宝物よ」
「大好きなパパとの子供よ」
桃と桜は蒼空にそう言いつつも私を見ている気がした。
実の父親との子を見せる・・・
それを蒼空がどう思うかは分かっているだろう。
桃や桜だけでなく碧も。
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