帰宅すると全員で食事をした。でも、みんな口数が少なく姉達は黙々と店に向かった。
「なんだか寂しいな」
「こういう日はかならず来るの。毎月だから」
「うん」
女性特有の事情なら、口を出せない。無神経に店にいってきたら、きっとうざがられてるところだ。
家には僕と妹達だけだ。
「そういえば、亜衣ちゃん。今日話してた小僧とは、どんな遊びしてるの?同性みたいな感覚?」
果たして、二人きりになったりするんだろうか?
「そんな事ないよ、こっちが三人であの子との方が多いよ」
なぜか考えが読まれたかのような的確な答えだ。
「なかなか賢明だ、相手は一応男だし。でも、一線を越えるとお姉さんに怒られるんだろ」
「えっちまでしちゃいけないけど、むいてあげてだって」
あっちの姉の方が距離を心得てそうだ。僕もまだ童貞だし、こっそり頼むにも一人に断られたらきっと誰からも抜いてもらえなくなりそうで怖い。
その日は久々に一人でお風呂に入る。まだ一緒に遊びに行ってないので、週末に中央図書館に行こうと言うプランでまとまった。
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