朝、俺は変な圧力の中で目をさます。頭を起こそうとすると、
「ちょっと、今大事な仕事中だから動かないで!」
紗姫姉さんの声がする。俺の横に寝そべって、俺の身体にノートパソコンを置いて何か仕事してるんだ。
外国を相手にしてる仕事だから、時差の関係でこういう事はよくある。しかし部屋のすみで裸の後ろ姿を見せてる世奈姉さんは理解できない。
「世奈姉さん、何でそこで裸になってるのさ。」
「うん。朝からひと走りして汗かいたから、シャワー浴びたからね。」
「何か着てから…」の言葉が終わらないうちに、莉奈が部屋に入ってきた。
「お兄ちゃん、世奈が部屋ん中で泣いてて出てこないの。ちょっと見にきて。」
「莉奈が聞いてくればいいじゃないか。」
「お兄ちゃんが来てくれないとイヤだっていうの。」
「世奈のやつ…ふだんそんなに俺を頼りにしてないくせに。」
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