表向きは補助金を受けていてさして特色もない小規模の学校であったが、教育委員会や文科省からの視察の際や帳簿の上で巧みに欺いていた。
彼女たちの進路の多くは夜の街や愛人といったものが多く、年齢の割に早熟だったり経験がありすぎる彼女たちを性から引き離すことができないなら、ビジネスや浮気相手と割りきって育成しようと言うや陰の役割があった。稀にかつての花魁のように高い教養や品格を備え、有力者の寵愛を受けて巷のセレブ夫人以上の地位にまで上り詰める出身者も輩出している。
美久たちのような被害者は正しい知識と良心的な風俗や水商売の店の見分け方や勤務について教えられ、非行歴のある少女の中でも援交関連の少女はプロのソープ嬢やちょんの間での勤務について教え、暴力傾向の強い少女はSM嬢として厳しく最初はMから叩き込まれる。こうして貞淑を望めない彼女たちも社会の一部を支える層の一員として機能し、恵愛女学院もそういった業界からの支援を受けていた。
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