謎の学校 30
彩ははっとして手を引っこめた。
だが彩の体は感じたままだった。
「原久田さん…授業中です…皆見てます」
「あっ、ああ、ごめんよ」
二人が立ち上がる。
授業は何事もなく再開される。
「…原久田さん」
「ああ、さっきは…」
「いえ、そういうことじゃなくて」
「…じゃあ?」
「この後、時間空いてますよね?二人でお話したいな…」
彩の身体は火照っていた。
原久田が欲しいという欲望が、彼女に沸いていた。
その時、これを物陰から見ている人がた。
副担任のゆかりだ。
ゆかりは彩が原久田に変な事をすると思って見ていたのだ。
(彩さんが原久田さんにお話ししたいって、もしかして彩さん裸になって原久田さんを誘惑する気ね)
ゆかりは原久田に惚れているので、心配だった。
授業が終わった。
彩は原久田の手を引いて体育倉庫の中に入った。
「(やっぱり…)」
ゆかりは彩を止めなくては…と思ったが、彼女はこの後すぐに授業がある。
「(どうしよう…)」
ゆかりもちょっと考えて、体育倉庫に入った。
彩が上はプラ一枚になって原久田にせまってるところだった。
ゆかり「原久田さん、逃げるのよ。」
ゆかりは強引に原久田を職員室に連れていった。