思わぬ不幸や幸運は、いつも突然やってくる。
司たちもそうだった。
彼らはいつものように、1人前になるべく訓練に精を出していると。
訓練中の司たちに、家族の1人、正確には母の1人が血相を変えてやってきた。
親もマイスターとディーヴァをやっている、ベテランの軍人である。
そんな家族が、訓練中にいきなりやってくるなど、普通しないだろう。
ではなぜ?そう思った瞬間、司たちの背筋に冷たいものが走った。
そして、それは的中する。
乱入してきた母の1人は、はらはらと涙を流しながらその口を開く。
「司・・・。あの人が・・・お父さんたちが・・・」
侵略者に殺された。
それはこの世界ではよくあるはずの、訃報であった。
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