「あ、よかったら、これやっていただけるとうれしいです」
動きを止めずに声の方を見ると、井上さん(兄)が集電ケーブルを指していた。井上兄妹はいつの間にかシャワーから出てバスタオルで体を拭いていた。
「ああぁ、あ、そうですね…」
湯谷さんが喘ぎながら応え、手を伸ばそうとする。
「あ、お付けしますよ。烏野さんもご協力いただけますよね」
「え、あ、もちろん」
集電に協力してデメリットがあるかどうか分からないが、ここは流れ的に協力するのが正しそうだ。
彩園寺さんは俺と湯谷さんの両足にケーブルを付けた。
とくに締め付けられるような感覚はなく動きに支障をきたす事はなかった。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |