彼は無機質な部屋の中央に立っていた。周囲の壁は銀色に光を反射し、どこか冷たく重苦しい空気が漂っている。頭部に装着されたゴーグルの光が脈動するように明滅し、淡い青からじわじわとピンクへと変わっていく。　　

彼の肉体は、異様な存在感を放っていた。突き出た胸板や分厚い腹筋、そのすべてが過剰なまでに発達している。股間には黒いストラップで支えられた赤いジョックストラップが装着されており、臀部や太ももの筋肉が無防備にむき出しになっている。しかし、その圧倒的な肉体美の背後に、何かが壊れかけている兆しが見え隠れしていた。