世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
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No.548
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狂ったように首を横に振ってゴルディアースの言葉を振り払う啓太。 啓太は恐れていた。目の前の男の心に沁み込んでくるような語りかけに。 まるで父親が子供を諭すかのような、慈愛に満ちたその言葉を。 怪人となってから間もないとは言え、啓太はこれまでにさまざまな戦いを通してヒトの悪意というものを目の当たりにしてきた。 だからこそ啓太にはわかる。 この男の言葉には人をおとしいれようとする意志などない。 ただ自分と話をしたいだけなのだ。 だからこそ恐ろしい。だからこそ怖い。 今まで啓太が守ろうとしていたものを、すべてさらけ出してしまいそうで。 取り返しのつかないことをしてしまいそうで。 それほどまでに啓太の心は傷つき、ゆがんでしまっていた。 それだけにこんなまっすぐで素直な心を見せられて啓太は動揺していた。 この人なら信じていいかも・・・と心のどこかでもう1人の自分がつぶやいている。 でもそれは絶対にやってはいけないこと。 もし目の前の男を信じて、裏切られでもしたら。
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世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
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