世界の中心で平和を叫ぶ。第3部
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(―――啓太様) 「・・・わかってる。けど、行くしかない、だろ」 予想通りの答えにパラサイトはそれ以上何も言わなかった。言ってもムダだからだ。 仲間の死を目の当たりにして、啓太の中で何かが大きく変わった。 その結果、非戦闘型とは言え、怪人であるネットワーク・フェアリーを苦も無く生け捕りにするという劇的な成長を遂げた。 しかしどれだけ強くなっても、組織の長らしくなっても。その本質はそう簡単に変わるわけではない。 結局啓太はどこまで行っても一般人の価値観を捨てきれない。 怪人を人間と同様に扱い、殺したり傷つけたりすることを良しとしない。できない。 まして今回の相手は自分の部下だった怪人だ。 たとえ仲間を殺し、自分も殺そうとしたとは言え、それが正気でないとなればなおさらだ。 操もそんな啓太の優しさは嫌いではない。 嫌いではないが危ういとも思う。 敬愛する主人がその優しさのために傷ついたり死ぬような目に遭うくらいなら、いっそ捨ててくれたほうがいいのに。 彼女は啓太の中で数えるのもバカらしくなったため息をつくしかなかった。
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