庄助がこの村を逃げ出した理由はわからない。いや、自分の意志で村を去ったのかも定かではない。
ただ、太郎には一つ思い当たることがあった。
庄助はたまに、夜な夜な村にやってくる怪しい連中と会っていたのだ。
庄助は人好きのする明るい性格で、村の人間ともすぐに仲良くなっていた。だが、その連中はどうも胡散臭いというか、太郎には何か良からぬ事を企んでいるようにも思えた。
それはただの思いこみかもしれない。しかし太郎は庄助が居なくなってからというものの、どうにも胸騒ぎがしてならなかった。
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