私はほかに誰もいないこの状況下のうちに彼女のここでの境遇を確認しようとした。
「君は…」
私が発したのはそれだけであった。
「ご心配なく。あなたの推理は驚愕に値しますが、ここでの待遇はむしろ養護されているといっていいでしょう。
私はストリートチルドレンでした。当時の主人に低賃金の労働の見返りに毎晩体を要求されていたのです。ここでは堕胎を相談する医師の紹介で知り合ったのです。もっとも実験材料としてでしたが、前の職場に比べればいくらかましでしょう。私は今幽体離脱トレーニングをしております。霊魂つまり、21グラムの霊子が人間にはありますが現在の私の身体には1gしか残しておりません。本体はこの機関にある「賢者の遺産」10大遺物の一つ「賢者の図書館」で修業をしております。その対価として、肉体はメイドとして提供しているのです。いずれ本体とも面識することになるでしょう。」
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