この辺りの地の利はドィンダ側の方にあり、ガルアンドル帝国を初めとする各国としてはドィンダらを放置するのは得策ではない……それに奴隷商人の盗伐に一翼を担うとなれば願ってもない。
「エルフ姉妹としてもその膨大な魔力を得る杜海の樹は簡単には育成出来ない、ここに到達するとなると穂の海を潰す事は容易だが貿易にも困るだろ……」
エルフ族は特に膨大な魔力を安定的に使うとなると杜海の樹が無ければどんな副作用があるが何れは悲惨そのもの、更に海の上でも事前に海の精霊に祈りを捧げるのが礼節である。
「若……」
「王国再建は俺の代で完成出来ないと言うのは分かっている、あの領地はそっくり姉妹に渡すさ……」
それが彼の当面の目的だ。
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