ここ数百年の記録では……。
「勇者を何故絶命させない……何故だ」
「赤子還の法」
ガウンはボソッと言うと掌に魔導書が出て来る、“古書の館”と呼ばれている大図書館と契約しているガウンは説明の為に召喚したのだ。
「禁忌な上に古書の館に封印された魔導書、よもや」
「魔王はレイを上級魔族に育て直す為に……こうなれば絶命させるしかないです」
宰相は膝をつく、絶望したのだ。ガウンは思う、人の欲は時に毒になる……。
「とにかく、隣国の状況把握が先か」
王はため息をつく。
夜が明けるも魔霧により変異された太陽の光が降り注ぐ状態になっている隣国……不気味な明るさが魔族には心地よい。魔王ルシアはレイと共に朝の散歩……しかしレイの筋肉は退行し遂に自立不可になったのである。歩行器が装着されたが吊り下げ式でありサキュバスが飛行しているのだ……しかも股の部分で固定しているのである。
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