「さぁて、次の『商品』はこちら人間のふたなりです。詳細はお手元の資料でご確認ください。」
「ほう、既に孕んでいるのか。」「この年で妊娠するとは相当淫乱だな。」「ふむ、ふたなりか。」「装備が呪われているのか。少し厄介だな。」「どれどれ、スキルはっと。」
オークションの客たちは、手元にある紙と僕を交互に見ながら思案したり、いやらしい顔で嘗め回すように見たり、通信魔道具でどこかに連絡したりしていた。
逃げ出したいけど体が自由に動かせず、声も出せずにいた。
鏡がないからわからないが首に違和感があるから、そのせいで動けないのかもしれない。
↑に続く文章を投稿して下さい
©2002-2024 PIPI's World 『投稿小説』 All Rights Reseved. | 投 稿 小 説 |